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株式・債権・REIT… iDeCoの運用商品はどう選ぶ? iDeCoで自分年金づくり(4)

日経マネー

2019/5/17

■40代までは5%運用を狙う

高いリターンを得るには、どのような投信を選べばいいのか。

投信は資産別に分類すると株式で運用するもの、債券で運用するものなどがある。リターン5%を狙うには、「iDeCoの積立額を全て株で運用する投信に配分するといい。株式の期待リターンは5~7%。ざっくり国内株が5%、先進国株が6%、新興国株が7%というイメージ。iDeCoの積立額をこれらに投資する投信に3等分すれば平均で6%の期待リターンとなるので、5%以上の成果が狙える」と吉井さんはアドバイスする。期待リターン5%のコースは、「積立期間が十分ある20~40代の人に向く」(吉井さん)。

とはいえ、短期的であっても大きく値動きする商品は嫌だという人もいるだろう。「その場合には、債券を組み込んでリスクを抑えた期待リターン3%コースが向く。『株式30』対『先進国債券(為替ヘッジなし)70』の配分で投信を選び運用しよう」(吉井さん)。

株式の部分は5%コースと同様、国内、先進国、新興国の3地域に等分に分散することを忘れずに。50代で運用期間が比較的短い場合も3%コースが向く。「ただし60代以降も運用を続けるつもりなら、積立額を全額株式の投信で運用することも選択肢になる」と吉井さんは言う。

「iDeCoでは、いつでも手数料無料で投信のスイッチング(他の商品への切り替え)ができるので、あまり難しく考え過ぎずに始めてほしい」(吉井さん)。

なおiDeCoのような長期積み立て投資は通常、積み立て開始からしばらく時間が経過しないと成果が見えてこない。吉井さんは、「2~3年は我慢の時。5~10年たつと『続けてきてよかったな』と実感できると思う。それまでコツコツと積み立てを継続することが大事だ」と話す。

吉井崇裕さん
ファンドアナリスト。イデア・ファンド・コンサルティング社長。投信評価会社勤務、運用会社での運用業務などに携わる。2013年に独立。現在は神奈川・鎌倉にて個人投資家向けに投資助言を行っている

(ライター 萬真知子)

[日経マネー2019年5月号の記事を再構成]

日経マネー 2019年 6月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 750円 (税込み)


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