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REITで不動産投資 数万円で「大家さん」に

2019/4/27

REITは値上がり益だけでなく、「長期で安定した分配金収入を狙うのに適した商品」(三井住友トラスト基礎研究所の河合延昭REIT投資顧問部長)とされる。多くは年2回、分配金を出すが、その平均利回りは足元で年4%。東証1部上場株式の予想配当利回り(約2%)を大きく上回る。

■投資物件で選ぶ

では、自分の投資スタンスに合ったREITをどう選べばいいだろうか。手がかりの一つは、REITが投資している不動産の種類だ。オフィスビルやホテルは景気によって空室率や稼働率が変動しやすく、収益が振れやすい。一方、賃貸マンションなどの住宅系、商業施設系は賃料の変動が抑えられる。

「NAV倍率」も知っておこう。REITの時価総額が、理論上の価値である「純資産」の何倍かを示す指標だ。1倍を下回ると、「売られすぎ」のサインだ。割安銘柄を見つける方法の一つになる。

今後のREIT相場の見通しはどうだろうか。みずほ証券の大畠陽介シニアアナリストは「オフィス系やホテル系はすでに高値圏にあるものが多い。ネット通販の需要が伸びる物流系や都心を中心に賃料の上昇期待がある住宅系などが有望ではないか」とみる。銘柄選びによって投資収益の差が広がる可能性がある。

2年ほど前にREIT投資を始めた東京都の20代男性は、相場が上がったいま、「将来にわたって需要が堅調かどうか」を投資判断の軸として、介護施設などのヘルスケア系や住宅系などを持っている。不動産価格がさらに上昇すると「高値づかみ」のリスクがふくらむ。分配金は足元の水準だけでなく、安定性をよく吟味する必要がありそうだ。

(佐藤亜美)

[日本経済新聞朝刊2019年4月20日付]

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