大人がまずは、キラッキラでいてあげてほしい。「勉強しなさい」って追いかけまわして言うよりも、大人が自分自身の人生を楽しんでいる姿を見せる方がよっぽど英才教育になると思うんです。
ワクワクする何かをみんなに見つけてほしい
――4月からは大学院生のさやかさんに改めて聞きます。勉強ってなんでしょう?
私にとって、勉強はツールです。それは、受験勉強の時から変わっていません。私は目標もないのにひたすら勉強するなんて無理。でも、「これがやりたい」「こうなりたい」という目標ができて、そのためには勉強しなければならないなら、勉強しようと思えるのです。
25歳ごろからビリギャルとして急に有名になって、講演や札幌新陽高校のインターンを通じてたくさんの人と出会った。「私には無理だよ」ってあきらめている子たちの声も聞きました。そして私は「もっと幸せな子供を増やして、学校をイケてる場所にして、お母さんお父さんを笑顔にしたい」って思うようになりました。だから大学院で勉強をしたいんです。
私が学校の先生になればいいいのにと言われることもあります。でも、先生になったら舞台が自分の学校だけに限られちゃうでしょ?私はもっと大勢にメッセージを伝えていきたい。
「キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語」という本を出したのは、そういう理由もあります。
このタイトル、本当はかなり恥ずかしいんですけど、私の人生をただ書いた自叙伝的な本ではなくて、私がこれまでの人生で学んだことを体験談とともに書いた本。私から後輩たちにつなぐ「バトン」のような本にしたくて書きました。文体もわざと、私がふだん話している口調にしました。普段本なんか読まないような子たちにもメッセージを届けたかったんです。
私はべつに、みんなに勉強しろと勧めているわけではないです。勉強でもスポーツでも、アイドルでもなんでもいい。人生がワクワクするような何かをみんな見つけてほしい。見つけたら、なりたい自分になるために一歩踏み出してほしいなあと願っています。