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リーダーの母校

工業高→慶応SFC マザーハウス山口氏培った突進力 山口絵理子・マザーハウス代表兼チーフデザイナー(上)

2019/4/29

山口絵理子・マザーハウス代表兼デザイナー

「途上国発の世界ブランドをつくる」。山口絵理子氏(37)はこう目標を掲げて2006年、バングラデシュでバッグを生産して日本で販売する「マザーハウス」を創業した。19年4月現在、生産国はネパール、インドネシアなどを加えた6か国に広がり、国内30店と台湾、香港、シンガポールの海外8店で、バッグからアクセサリー、衣料品まで扱うほどに成長している。各国を仕事場に活躍する山口氏だが、高校時代は男子部員を相手に柔道の練習に明け暮れる生活だったという。慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で開発学に出会い、歩むべき道が見えてきた。

「みんなと同じ」が苦手な子どもだった。

今も基本的に変わっていませんが、ひとことで言うと内向的。自分の意見を話すのが苦手で、いつも日記を書いたり、絵を描いたり、粘土をこねたりしていました。父が陶芸をやっていたので、身近に芸術があったことも影響していたかもしれません。

小学校では「前にならえ」も疑問に感じるくらい周りのみんなと同じ行動をすることが苦手で、窮屈に感じていました。漠然と「もっと自分らしさがあってもいいんじゃないか」と思って。自分が周りのみんなと違うことを認識させられた6年間でしたね。1年生のとき、ベランダに出ていたら中からカギをかけられるといういたずらをされたんです。物理的にだけでなく、精神的にも輪の中に入れないという状況です。

でも、この中に入ることだけがゴールだったら、生きるのがつらいなと感じていました。私の場合、母が支えてくれたおかげで6年生のころには休まず出席できるようになりましたが、中にはドロップアウトしてしまう子もたくさんいるでしょう。もっと個々の違いを認めてもらえて自由になれたらいいのに、という問題意識がこのころ芽生えました。

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