大人になったビリギャル 教育を学びに大学院へ行く小林さやかさんインタビュー(上)

荒井先生に「大学院に行って勉強し直します」と伝えたら「すごくいいと思う。でもまず、現場を見るのが一番だよ」って。それで、札幌に引っ越して「校長の右腕」としてインターンに入りました。

――高校でのインターンでどんな出会いや気づきがありましたか。

新陽高校は決して偏差値の高い学校じゃないんです。でも、ワクワクをみつけてがんばってる子たちがいる。きっとこの学校の先生たちが、なにか生徒たちにワクワクを伝えてるんだなと気づきました。

インターンで出会った子の中にシオリという女子高生がいます。ビリギャルだったころの私と同じで、勉強もできないんだけど、とにかく私の話に真っ先に反応して、いつも私にくっついてきてくれた。

■かつての自分を見るようなシオリという少女との出会い

インターンが終わったら私は新陽高校を離れないといけないんだけど、シオリに「私は残ってほしいと思ってるけど、さやちゃんの夢ってなに?やりたいことがあるの?」って聞かれたから「うん、幸せな子どもを増やしたいんだよね」って答えた。

シオリはたぶん私には帰ってほしくないけど、私のことを考えると引き留めちゃいけないとか、いろいろ葛藤したんだろうなあって。それである日、職員会議に乱入したんだっ て。すごくないですか?「さやちゃんの送 る会をやって、ビデオレターを作りたいから先生たち協力してください」って。もちろん先生たちは大賛成してくれて、学校中でカメラを回して30分のビデオレターを作ってくれたんです。昔の私以上に勉強できないし、普段しゃべってることもたどたどしくて よくわかんないんだけど、それきいて感動しちゃった。

高校のインターンでもらった寄せ書き

私が学校を離れた後も、札幌から東京まで私に会いに来てくれた。高校では700人ぐらいの生徒に出会ったけれど、東京まで会いに来てくれたのは彼女だけです。「その行動力すごいよ」って思って。だから、知り合いと一緒にある大手IT企業の本社に行く機会があったときに、シオリも連れて行ったんです。

シオリはもともと、スキーのモーグルで世界レベルで戦える選手だったのだけど、高校生になった頃には情熱を失ってスキーはやめちゃってた。そんな話を、たまたまそこの企業の人たちにしたら、「モーグルやってるの?すごい。スキー場とか作っちゃえばいいじゃん!オリンピック出て名前知ってもらっておけば、面白いスキー場を作れそう」って話し出した人がいたのね。

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