働き方・学び方

プロが明かす出世のカラクリ

部下育成こそ出世の近道 「叱ってほめる」技を磨け 20代から考える出世戦略(57)

2019/4/23

アンガーマネジメントでは、感情的な行動を抑制するための手法を教えます。それはそれで有効ですが、行動心理学の考え方を適用すれば、感情を爆発させて叱ることよりも楽しい行動を選択できるようにする、ということのほうが良いように思います。

そこで実際に私が実践しており、かついろいろな人にもお勧めしている方法をお伝えしましょう。

最初の方法は、まず「叱ってもよい」方法です。

■叱るとほめるを関連付けてセットにする

アンガーマネジメントの考え方に従うなら、感情を抑えて、叱ることに対して客観視する状態を目指すことが大事です。

けれども人はなかなか自分を客観視できません。そこで、叱りたくなるようなミスを部下がしたときに、一呼吸おいて「ほめるところを探す」ことをお勧めします。そして、それを見つけさえすれば、叱っても良い、とするのです。

たとえば部下に資料作成を指示したとしましょう。

しかし期日になっても資料がでてきません。

「頼んどいたあの資料、どうなった?」

しびれを切らして訪ねてみたら、部下がハっとした表情に変わります。

「す、すいません。忘れていました。まだ手を付けていません」

もしこの部下が何度もこうして作業をうっかり忘れているようなら、上司であるあなたは怒り心頭に発するかもしれません。

しかし、怒っても良いので、ここで一呼吸おいてほしいのです。

そして、作業を忘れていた間に部下が行っていた別の作業について考えをめぐらしてみてほしいのです。おそらくその中に、一つくらいはほめられる要素があるはずです。

たとえば、定例ミーティングの準備担当として問題なく進めていたとか、ルーチン業務を期日通りに終わらせていたとか。

そのようなことを思い出した上で、あらためて、うっかりミスを叱ってください。

できればあまり感情を爆発させないでほしいとは思いますが、ある程度は仕方ないかもしれません。

そして一通り叱ったうえで、最初に考えておいた、ほめられる要素に言及してほしいのです。

たとえばこんな風に。

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