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画像はイメージ =PIXTA

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これからの時代の出世のためには、部下を育成することが重要です。しかしどうやって育てればよいのか、迷う人が多いのも事実です。今回はそんな育成方法の中でも、失敗しやすい「叱り方」「ほめ方」についてお話しします。特に「ゲインロス効果」を意識することで大きく結果が変わります。

自分がされたら嫌なのに叱ってしまうのが人の常

誰でも自分がされたらわかるのに、自分が誰かにするときに理解できないことがあります。その典型的なことが、叱る、という行動です。

行動心理学などで検証するまでもなく、だれでも叱られると負の感情が芽生えます。

・叱られて嫌だなぁ
 ・叱られるこの時間が嫌だなぁ
 ・叱ってくるこの人は嫌だなぁ
 ・叱られていることを見られているのが嫌だなぁ

叱られたことがない人はまれでしょうから、上記の感情は理解しやすいはずです。けれども、叱る側になった時にこれらの感情はまったくきれいに忘れ去っているはずです。

そしてなぜか次のような感情を持ちながら叱るのです。

 ・叱るのは君のためだ
 ・叱る時間は君を育てるためだ
 ・叱るのは君が悪いからだ
 ・叱っている姿を周りに示すことで周囲に模範を示すことになる

そうして叱ることは良いことだ、というような自分自身への刷り込みをしてしまいがちです。ハラスメントを常態化している人たちは特にこの傾向が強く出ます。叱る自分は良いことをしている、という思い込みです。

しかし周囲の人は実際にはこう見ています。

 ・また自分の感情をぶつけているよ
 ・そんなやり方であいつが育つわけないじゃん
 ・叱られているほうも悪いかもしれないけれど、それ以上に叱る側がおかしいよな
 ・あの人と関わるのはやめておこう

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