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開国インバウンド

外国人に3万円の花見 青森の料理や器、手ぶらで満喫 「たびすけ合同会社西谷」西谷代表に聞く(下)

2019/5/20

青森・弘前公園で行う「手ぶらで観桜会」にはハワイからの団体客もいるという

インバウンド(訪日外国人)対応の後進地域、東北でユニークな取り組みにより、外国人旅行客を増やしている「たびすけ合同会社西谷」(青森県弘前市)。前回(「居酒屋・スナック巡りに活路 外国人客狙う東北の試み」)はスナックをはしごするツアー企画の話を中心に、西谷雷佐(にしや・らいすけ)代表(46)に語ってもらいました。後編では人気の花見ツアー企画のほか、インバウンドを受け入れるためには海外経験が重要という視点を伺います。(聞き手はやまとごころの村山慶輔代表)

――青森県の弘前公園といえば桜の名所として全国的に有名です。花見をテーマとしたツアーがあると聞きましたが。

「弘前さくらまつりの期間限定で『手ぶらで観桜会』というプランを実施しています。5年前から、もともとは日本人向けにスタートし、1万5000円と3万円のコースがありますが、外国人には3万円のコースに絞って提供しています。通常、公園に花見に行くだけだったら無料ですから、地域に大きな経済効果を生み出していると思います」

■キャンセルでも収益生む

「たびすけ合同会社西谷」の西谷雷佐代表

――3万円はなかなかの金額ですね。どういった内容なんですか。

「桜は木によって満開日が微妙にずれるので、その日最高の桜だという場所へ忍者の衣装を着たスタッフが案内し、ここでしか味わえない津軽の郷土料理を楽しんでもらいます」

「3万円コースは津軽塗の2段重で、お膳や座椅子、ブランケットなども用意されています。津軽塗の箸と津軽ビードロのおちょこはお土産として持ち帰れます。料理の食材やお酒も全て地場産の厳選されたもの。地域内調達率を上げ、地域にお金が循環するパッケージを作ることに一番こだわりました」

――3万円という金額に対するお客様の満足度はどうですか。

「今までクレームが来たことは一度もありません。皆さん、喜んでいただいています。約2週間の祭り期間のうちツアーを実施するのは10日前後で、年によりますが100~200人くらいが参加しています。毎年違うお客さんを連れて来てくれるハワイからの団体客もおり、今年で4年目です。リピーターや口コミによって支持・拡散されています。外国人向けには英語メニューを作り、アナウンスは英語・日本語両方で行います」

「大事なことは、雨天の場合やキャンセル対応について、事前にきちんと明記すること。基本キャンセルはできないことになっており、その代わりに地場産品の詰め合わせを送っています。キャンセルになっても収益を生むことを意識しています」

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