Men's Fashion

銀座に合うスーツスタイル 昼は正統派 夜は個性派で

How to

裏地、アクセサリーもセンスの見せ所

2019.5.19

MEN'S EX

昼は海外からのビジネスマンたち、夜ともなれば高級クラブに向かう大人の男たちでにぎわう銀座。昼夜二つの顔を持つ街、銀座の景色に溶け込むスーツを同地のテーラーに教わった。




政治家や文化人も訪れる銀座最古のテーラー

高橋 純さんが手がけるのは

国際色豊かな昼の街並みに馴染む“エグゼクティブスーツ”

【 Detail 】

英国の正統派スーツには正統派の装いを

淡イエローのシャツにシルクの光沢が華やかなボルドータイを。安全ピン型カラーバーで襟元を引き締める。ゴールドならクラス感も◎。

上下を隙間なく繋げるのが三つ揃いのルール

ウエストコートの裾からベルトやシャツが見えてしまってはいけない。腰骨より少し上の位置にウエストラインを合わせるのが正統だ。

パンツの丈は裾幅によって変える

トレンド性も考慮するが、トラウザーズの丈は裾幅によって調整している。これは裾幅が21.5cm。ハーフクッション入る長さが今は◎。

伝統を愛しながらも、自由かつおおらかに

三つ揃いは伝統的スーツの原型。ある程度の経験と実績を積み上げてきた社会的地位の高い男には、正統派の装いが似合う。

「夏場以外、スーツは三つ揃い。我々注文服店には、服飾史も含め男の装いを正しく伝える役割があります。正統派スーツはリーダーとしての風格を保つのにも最適です」と高橋さん。 

無論時代感や洒落心を楽しむ提案も時には必要になる。

「生地は、テーラー&ロッヂのラムズゴールデンベール。グレンチェックも、余計な色を足さないクリーンなモノが今の時代感でしょう。最近、ベストを重ねる装いがトレンドですが、股上はローライズのまま、流行だからという理由でウエストコートだけを追加してシャツが覗いてしまっている不恰好な着こなしが目につくのが残念です」

微差や着るものの背景に意味やこだわりを見い出していく。銀座にふさわしいエグゼクティブの装いとはそういうものだ。

銀座 高橋洋服店

DATA:東京都中央区銀座4-3-9 タカハシ クイーンズハウス3階 TEL:03-3561-0505 (営)11時~19時(土曜日~18時) (休)日曜・祝日 http://www.ginza-takahashi.co.jp/