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千葉ジェッツふなばし社長の島田慎二氏(左)。チームの快進撃に気合が入る=同社提供

千葉ジェッツふなばし社長の島田慎二氏(左)。チームの快進撃に気合が入る=同社提供

男子プロバスケットボール・Bリーグの千葉ジェッツは、2019年に天皇杯3連覇を果たした強豪だ。日本代表にも招集されるスター、富樫勇樹選手を擁し、観客動員もリーグでトップを走る。運営会社の千葉ジェッツふなばしは、人事にクラウドサービスなどの最新技術を利用するHRテックでチームを支えるフロント社員の行動を評価し、業績向上につなげようとしている。島田慎二社長に利用状況と課題を聞いた。

スポーツの裏方、「根性」で働く必要ない

――なぜHRテックを導入したのですか。

「会社は球団(チーム)とフロント(スタッフ部門)に分かれています。HRテックは17年にフロント社員向けに導入しました。年俸制の一部役員を除き、パートタイムの人も含めて25人くらいが対象です。社員の仕事の評価や目標設定・管理を見える化し、会社の業績向上につなげるのが狙いで、(人事ベンチャーの)『あしたのチーム』のクラウド型人事評価システムを使っています。球団の選手や監督は別の仕組みで評価しています」

「スポーツの運営会社こそ人事に真剣に取り組む姿勢が必要です。主役は球団ですが、フロントの仕事を正当に評価せず、こき使うようではスポーツ界は発展しません」

「スポーツ界で働こうという人は、体育会系的というか『根性で頑張る』という人も多いようです。薄給の割に多忙で、疲れ切ってしまう例もよく目にします。効率的に働いてもらい、会社の業績を向上させ、正当に評価し、それを給与に反映する仕組みが欠かせません」

「私は25歳で旅行会社を立ち上げるなど、長く経営に関わってきました。一番苦労したのが人材の問題です。だから人事こそ経営だと思っています。HRテックの導入は人材育成への投資という意味もあるのです」

――実際にどう使っていますか。

「当社の人事評価は四半期ごとです。まず上司と面談して目標を設定し、3カ月後にその達成度を評価します。この目標設定と評価をHRテックで点数化します。点数は年に2回、昇給などの形で給与に反映させます。また、年間目標も立ててもらい、目標を大きく上回る成果を上げた場合などには年1回のボーナスに反映させます」

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