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犬と出会い人生一変 トレーナーになった彼女の新世界

日経ARIA

2019/5/6

■夫婦共に「飼うなら甲斐犬」、そこへ運命の出会いが

まだ犬を飼うと決める前のこと。動物写真家の岩合光昭さんの写真集を夫と見ていた安達さんは、「もし飼うとしたらどの犬がいいか、せーので指さしてみようか?」と提案します。夫婦が選んだのは、偶然にも同じ犬種。それが甲斐犬と川上犬(かわかみいぬ、甲斐犬と似た風貌の小型日本犬)でした。

それから1カ月もしないうちに、夫のところに仕事の取引先の人から「甲斐犬の赤ちゃんが生まれて、もらい手を探しています」という情報が舞い込みます。「これはもう運命だ!と思って会いに行ったら一目ぼれ。甲斐犬のパピーって、くまのプーさんみたいで本当にかわいいんです。しかも、お母さん犬が出産直後だからか、すごく神々しかったのが印象的で。そのたたずまいに出会わなかったら、飼うことを決断しなかったかもしれません」

こうして2008年に安達家にやって来た宇太くん。その2カ月後に父親は亡くなりましたが、慣れない子犬の世話などで忙しく過ごすことで、悲しみを紛らわすことができたといいます。

安達さんは9年前、マンションから今の一軒家に引っ越してきました。「一番の理由は夫の書類や本が増え続けて雪崩を起こすようになったからなんですが(笑)、マンションに犬が苦手な人がいて、擦れ違うたびにあからさまに嫌がられたんですね。また、非常階段で出くわした小学生の子どもたちのはしゃぎ声に宇太が驚いてしまい、一時的に子どもを見るとおびえるようになってしまった。そうしたこともあって、一軒家のほうが安心かなと思いました」

引っ越してきてからは猫が1匹増え、さらに宇太くんの娘、音和ちゃんも仲間入り。安達家はますますにぎやかになりました。

動物と暮らすようになって夫婦関係にも変化があったとか。「やっぱり『子はかすがい』と同じですね。結婚生活が長くなれば、夫婦の会話ってどうしても単調になりがちですが、『今日は宇太や音和にこんなことがあった』と話題が広がります」

■和犬の気質に合ったしつけや接し方をもっと知りたい

穏やかであまり吠(ほ)えない甲斐犬ですが、もともとは狩猟犬でもあり、成犬は体長約50cmと存在感のある大きさ。飼うに当たっては人と暮らすルールをきちんと身に付けさせる必要があります。「朝晩たっぷり散歩に出掛けても、エネルギーを持て余しているのが明らか。いろいろ勉強していくうちに、単に体力を消費するだけではなく、頭も使わせたほうがいいということが分かってきました」

洋犬のノウハウで指導するしつけ教室が多い中、和犬である宇太くんの気質により合った接し方が知りたい。これから仕事をするなら犬と一緒にできることがいいなと思い始めていた安達さんは、宇太くんと一緒に学校に通ってドッグトレーナーの資格を取得します。

今はお客さんの元へ出掛けて、飼い犬のしつけや問題行動の解決などを指導するほか、数年前からはドッグダンスも教えているそうです。ドッグダンスって一体?

リビングの隅に置かれたキャットタワー。実は取材の終盤になって、一番下の箱の中に先輩猫の「ことちゃん」が潜伏していたことが判明。温厚な宇太くんと猫たちは同居当初から仲良しでしたが、おてんば娘の音和ちゃんが積極的にちょっかいを出してしまったため、今は日中、猫たちはあまり姿を見せないのだそう

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