「話す」ベンツAクラス 驚いたのは音声操作より走り

ターボとはいえ、1.33LしかないAクラスだが、ここでも隙が無い走りを見せる。高速域の加速や巡行も、まだ性能の余裕を感じさせる。高速走行時の安定性も高く、乗り心地も良い。車線中央維持機能付き全車速対応ACC(アダクティブ・クルーズ・コントロール)の「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」機能を使えば、自動運転レベル2のドライブが楽しめ、ドライバーの疲労軽減と燃費向上に役立つ。

最も驚かされたのは、静粛性の高さだ。市街地走行だけでなく、高速道路でも前後席とも静かで、車内の会話も自然な大きさで十分に伝わる。加速時に、エンジン回転数が高まると、排気音も高まるが、これもしっかりと調律されているようで、力強い低音が響くものの、まるでスポーティーな運転を演出されるBGMのよう。後席でも排気音がうるさく感じることはなく、会話への影響もなかった。

音声だけではない多彩な操作方法

音声操作ばかりに話題が集中しているMBUXだが、実際に操作をしてみると、最大の特徴は多彩な操作方法にあることがわかる。

ステアリングスイッチやメカスイッチ、センターコンソールのタッチパッドなどこれまでもあった操作に加え、メルセデス初のタッチスクリーンも搭載されている。これらに加え「Hi !Mercedes!」という発話での起動が可能な音声操作を備えることで、状況に合わせて最適な操作方法が自由に選べるようになった。

タッチスクリーン、ステアリングスイッチ、メカスイッチ、センターコンソールのタッチパッドなど多彩な操作が可能

例えばラジオやエアコンの操作にしても、停車中は手慣れたスイッチ操作で選局や温度調整を行う。走行中は「Hi !Mercedes!」と呼びかけてから「TOKYO FMにして」とか「温度を下げて」「熱いんだけど」などと話しかければステアリングから手を離さずに操作ができるというわけだ。誰がが一緒だと「Hi!Mercedes!」と呼びかけるのが照れ臭いという人もいるだろう。その場合、ドライバーならステアリングスイッチで音声操作機能を起動することもできる。

後部座席から音声で指示

音声操作に関しては話題の機能だけに試乗時にいろいろ試してみた。

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