エビ入り焼きビーフンの「パッタイ(1080円、税込み)」はタイの定番フルーツのタマリンドが入っていてほんのり甘酸っぱい

そこで同社では住む家の手配、布団など生活用品の準備などのサポートを行い、タイ人スタッフが日本で生活する上での不安をなくすように努める。もちろん役所の手続きにも付き添い、万が一病気になったときには病院にも同行する。レシピや社内の書類はすべて日本語版とタイ語版を作り、わかるように共有する。このように働きやすい環境づくりに力を入れているので、同業他店にくらべて離職率はとても低い。

こういった取り組みが評価され、同社は第26回「優良外食産業表彰事業 新規業態・人材開発部門食料産業局長賞」や「はばたく中小企業小規模事業者300」にも選ばれた。タイ人スタッフの生活面を会社ぐるみでサポートする体制が整っているからこその本場の味なのだ。

ところで「タイ料理研究所」の名前にはどんな意味があるのだろうか。「タイ料理研究所」の1号店は2015年に渋谷駅近くにオープンしているのだが、その前に0号店というべき店舗があった。実は同社の本社がある目黒区駒場にレシピを開発するための小さなスペースから出発した店があったのだ。ここはもともと店で出す料理を研究するためのスペースとして使われ、「日本の旬の食材を使ったおいしいタイ料理ができないか」など、日々レシピ開発が行われていた。「文字通り研究所(ラボ)のような場所でしたね。そのうちに学生相手にランチ営業をするようになったのですが、住宅街のためタイ料理特有の匂いが気になるようになり、渋谷に移転しました。店名は小さいスペースで日夜タイ料理の研究にいそしんでいた0号店にちなんで名づけられました」(SUU・SUU・CHAIYOOの木下明香さん)。

その後1号店がテレビ番組に取り上げられたことで人気が上昇。ここ東京ドームシティが2店目の出店となる。3月17日には東京ドーム内に系列店の「クルン・サイアム 東京ドーム店」が売店としてオープンした。店のある場所はもともとグッズ販売スペースだったが、女性客の利用を増やしたいという狙いを受けての出店だ。キッチンスペースの関係上、仕込みはどちらも「タイ料理研究所」で行う。そのため「クルン・サイアム 東京ドーム店」でテークアウトメニューを利用した場合も本格的なタイ料理が楽しめる。

「タイ料理研究所」一番のお薦めは「ガパオライス(1080円、税込み)」 現地タイでも人気ナンバーワンの国民食

では「タイ料理研究所」のお薦めメニューをご紹介しよう。まずは日本でも知名度の高い「ガパオライス」を。鶏ひき肉のバジルいためをご飯にのせたもので、タイの屋台や食堂でも人気ナンバーワンの国民的メニューだ。バイガパオ(タイのホーリーバジル)と一緒にいためたピリ辛鶏ひき肉がご飯にとてもよく合う。タイの目玉焼きは揚げ焼きしてあり周りがカリカリしているのがポイントで、半熟の黄身を混ぜながら食べるのがタイ風だ。