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キャリア

管理職の女性比率高い企業、残業少なく登用のチャンス 人生100年時代のキャリアとワークスタイル

2019/4/22

■女性が活躍する企業で柔軟な取り組みが続々と

ダイバーシティーを経営上の重要な戦略のひとつと考えて、いち早く取り入れたカルビーは、多様な働き方・休み方を積極的に取り入れています。社員の生活(ライフ)を重視する意思を示すため、「ライフワークバランス」という言葉を使って社員を支援。正社員1人あたりの平均有休取得率70.5%(18年度)、月平均残業時間は14.1時間(17年度)、コアタイムなしのフレックスタイム制を導入し、本社はフリーアドレス制、自宅以外にカフェやコワーキングスペースでも仕事ができるモバイルワーク制度も定着しています。

こうした柔軟な働き方に加え、豊富なマネジメント経験を持つ執行役員が管理職の女性社員をサポートするメンター制度を14年から導入。10年には5.9%であった女性管理職比率が、18年4月には26.4%にまで上昇し、女性が活躍する企業として注目されています。

ワコールは、柔軟な働き方としてテレワークを採り入れ、自己啓発活動による長期休職を認めるなど、社員の自律的な働き方を支援。また、住友生命は、配偶者の転勤や家族の介護といった家庭の事情に応じて転勤可能なファミリーサポート転勤制度を導入するなど、早期から社員のワーク・ライフ・バランスを支援しています。いずれも働きやすい環境が整い、平均残業時間が8時間未満と残業が大変少なく、女性管理職を多数輩出しています。

残業をしなくても限られた労働時間で生産性を高めることのできる柔軟で働きやすい職場環境が整い、評価や登用においても性別にかかわりない均等なチャンスが与えられていれば、女性管理職を増やそうと躍起にならずとも、結果として女性が活躍できる土壌が整っていくのではないでしょうか。

本格的に始まった「働き方改革」によって、さらにそうした企業が増えることを期待しています。

佐佐木由美子
人事労務コンサルタント・社会保険労務士。中央大学大学院戦略経営研究科修了(MBA)。米国企業日本法人を退職後、社会保険労務士事務所などに勤務。2005年3月、グレース・パートナーズ社労士事務所を開設し、現在に至る。女性の雇用問題に力を注ぎ、働く女性のための情報共有サロン「サロン・ド・グレース」を主宰。著書に「採用と雇用するときの労務管理と社会保険の手続きがまるごとわかる本」をはじめ、新聞・雑誌などで活躍。

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