検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

「平成」を創ったクルマたち ニッポンの輝ける5台

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

いよいよ平成も終わりが近づいてきた。これまでパソコン、ケータイ/スマートフォン、家電、デジタルカメラというジャンルで、平成を代表する製品を紹介してきたが、最後に取り上げるのは自動車だ。平成の自動車を見続けてきた自動車ジャーナリストの渡辺敏史さんが選んだのは、今では当たり前になっている「常識」をつくった5台だった。

プリウス/電動化の先駆者は今もベスト

最大市場たる中国の新エネルギー車規制発効もあって、世界の自動車メーカーが取り組むクルマの電動化。それをまだ20世紀だった平成9年(1997年)にものにしていたのがプリウスだ。

215万円というファミリーカープライスで、当時の同級車の約2倍という低燃費を絞り出したトヨタハイブリッドシステムのテクノロジーは常にブラッシュアップされており、いまだ効率面においては他の追随を許さない。EVを充電する電気に再生可能エネルギーなどの持続性が担保されない現状では、誰もがどこでも最高レベルの環境性能を享受できるプリウスのそれこそが今もってベストなソリューションだと個人的には思う。開発者たちの英知は日本が誇れるものだ。

スカイラインGT-R/四駆でオンロードを疾走

従来は悪路の走破性を高めるための手段だった四輪駆動を、ラリーカーが路面状況に左右されることなくひたすら速く走るための手段として活用し始めたのが80年代のこと。その技術をさらに研ぎ澄まして、オンロードを徹底して安定的に速く走るために、しかも手が届きそうな現実的価格帯でユーザーの元に届けたのが、平成元年(1989年)に登場したスカイラインGT-Rだ。

その圧倒的なパフォーマンスは新たなGT-R伝説を生み出すにとどまらず、ランサーやインプレッサなどにも大きな影響を及ぼした。スポーツカーカテゴリーの性能面で世界的ベンチマークとなった初めての日本車といってもいい。

セルシオ/圧倒的な品質と異次元の快適性

「石橋をたたき壊して渡れなくなる」という人がいるほど慎重な判断で堅実な経営を続けていたトヨタが、バブル期に全社を挙げて取り組んだ壮大な冒険。その発端はプラザ合意を含む為替の猛烈なドル安・円高にある。トヨタ、日産ホンダと、輸出依存の高い日本の自動車メーカーが、高価格高付加価値の高級車ビジネスに活路を見いだすのは自明でもあった。この流れでトヨタはレクサスブランドの設立を決意。そのフラッグシップとして開発され、平成元年(1989年)に発売されたのがセルシオだった(国外ではレクサスブランドからLSとして販売)。

相反する要素を高次元で両立させる二律双生思想や、課題の原因を対処的ではなく根源から取り除く源流主義といった開発哲学は現在のトヨタにも大きく影響を与えており、その意に沿って大量の人員と開発費を投じて作られたセルシオは圧倒的品質と異次元的快適性を武器に、その1台で世界のトップサルーン群に割って入る存在となった。

ステップワゴン/日本車の形状を変えた

3列シートで6人以上の乗車定員を持つミニバン的カテゴリーのクルマといえば、かつては荷室空間の大きい商用車をベースとしたものが大勢だった。そこに乗用車的なアーキテクチャーを用いることで「広く軽く安い」という三要素を成立させたのが平成8年(1996年)に発売されたステップワゴンの功績だ。

なぜホンダからそのアイデアが生まれたかといえば、長年FF(フロントエンジン・フロントドライブ)を作り続けてきたことでエンジンやミッションなどの主要コンポーネンツを小さくまとめることや、床板をフラットに作ることなどに慣れていたという見方もできるだろう。同種のクルマとしてはオデッセイの方が先駆けとなるが、日本のファミリーカーとして受け入れられたのはステップワゴンのコンセプトだった。他社への影響を含め、日本車の形状を変えた一台といっても過言ではないだろう。

ロードスター/平成元年生まれのスポーツカー

前代未聞の5チャンネル販売網構築と、おのおのに向けた専用車種開発という、今振り返ると明らかな失策の先陣を切って、ユーノスブランド向けの車種として平成元年(1989年)に発売されたのがロードスターだ。

小さく軽いボディーに見合った小排気量エンジンを載せてキビキビと走り回る2シーターのライトウエイトオープンは、自動車メーカー間では70年代以前の「枯れ果てたトレンド」として認識されていた。その趣旨を本格的なメカニズムと共に復活させたロードスターは世界中で愛され、メルセデスベンツやBMWまでを巻き込んだ再びのライトウエイトオープンブームの発端となる。

その後バブル崩壊と共に経営危機を迎え、フォードの傘下となったマツダだが、自らのアイデンティティーとしてこのクルマは大事に守り続けてきた。それが好調を続けながらブランド再構築を図る現在の同社の姿につながっていることは想像に難くない。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_