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プロ経営者 松本晃の流儀

すべては数字の成果主義 「評価に情」でみんな不幸に カルビー元会長 松本晃氏

2019/5/25

会社では、社員は公平、公正に評価されるべきです。そうしようと思ったら、基準は成果しかないし、数字(業績)でしか語れない。日本では「あいつは成果が出ないけど、すごく頑張っている」というように、精神的な努力の部分を評価する傾向があります。そうしたい組織はそうすればいい。でも、それでは会社はまずうまくいかないでしょう。

■評価は公正・公平に それがチーム強く

イチロー選手がプロとして高い評価を受けてきたのには、「数字」の裏付けがあった

「あいつはいい奴なんだ。打たないけれど仕方がない。3番でサードを守らせる」。こんなことを言う監督がいれば、そのチームは負けるに決まっています。会社で言えば、そういう評価のやり方で、皆が不幸になります。

僕は人事の季節になると、ずいぶんやかましく言います。「マネジメント(経営層)を選ぶというのは本当に大変な仕事だ」とね。監督が悪いとチームは負けます。弱い監督、弱いマネジャーがいたら、そういう人物を偉くしてはダメなのです。きちんと組織を運営し、管理し、伸ばしていくことができない人をポストにつけてはいけないのです。性格がいいとか、悪いとかいう問題とは関係ないのです。

マネジメント(経営者)になったときにどうすべきか。たとえば、どこかの部をよくしたい、そのために人事を考えるという場合――。部長を指名する側は「その部がどうすればよくなるか」を知っている必要があります。そして部長以下、優秀な人間を集めるのです。もちろん、それだけでは不十分で、人を上手に使うことが大切です。そうすれば組織はよくなります。

会社というのは実にシンプルな話なのです。優秀な人間を集め、上手に使う。難しいことは一つもないんです。もちろん、それを実行するのは難しい。ですが、理屈は至極簡単なのです。だから僕の手法は「シンプル経営」と呼ばれることもあります。僕はいつも同じことしか言いませんからね。

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