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排尿時間が30秒を超えたら、おしっこ年齢の曲がり角 ストレス解消のルール(8)

日経Gooday

2019/4/22

尿は体の情報の宝庫。ここからサインを読み取れれば、体のお悩みストレスから解放されるかも。写真はイメージ=(c)Nongnuch Leelaphasuk-123RF
日経Gooday(グッデイ)

健康診断の季節を前に「悪い結果が出ないだろうか」と気にする人も出てくる頃だろう。ややもすると「健康診断が近いから飲酒を控えておこう」「歩くようにしよう」と、付け焼き刃の涙ぐましい努力(?)で数値の向上活動にいそしむ姿も見かける。

健康診断や人間ドックなどで、自分の体調の悪化をいきなり突きつけられるショックは大きい。日常生活で「体からのサイン」を読み取ることができるなら、すぐに改善にとりかかれるだろうし、体のお悩みストレスからも解放されるはずだ。

そのサインになり得るのが「尿」だ。健康診断でもとられるように、血液と並ぶ「体の情報の宝庫」。毎日数回は訪れる排尿のタイミングで、自分の体の変化を確かめられれば、「安心」にもつながる。ただ、「尿チェック」の際に気にしたほうがよい点がある一方で、それほど神経質にならなくても良い点もあるようだ。

「尿」から「体のサイン」を読み取り、「ストレスのない快尿」を実現するためのコツを、健康ジャーナリストの結城未来が、『寿命の9割は「尿」で決まる』(SB新書)の著書もある順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学教授の堀江重郎医師に聞いた。

■血尿が一度でも出たら、すぐに病院へ

まず気になるのは、「尿の色」。日によって色が濃かったり薄かったりする。

――堀江医師「色は透明で便器と同じような色であるのが基本です。脱水になると色が濃くなります。脱水は特に高齢の方では脳梗塞の危険を高めますし、水分摂取が少ない人は、尿路結石や膀胱(ぼうこう)のがんになりやすくなります。尿の色が薄くなるまで水分をとりましょう」

起床直後の尿の色が濃いのは、一晩中水分をとらないためらしい。

――堀江医師「薬やサプリメントをとっていても、着色されます」

赤い色はどうだろうか。例えば、「血尿が出るくらい頑張る」というフレーズがある。

――堀江医師「血尿は絶対にダメですね。赤色や褐色がかった尿が出たら、すぐに病院に行ってください」

尿に血が混じっても、他に具合が悪いところがなく、それ以降出血もないなら、「しばらく様子を見よう」と、気にしない人がいるかもしれない。

――堀江医師「それが一番危ないんです。実際に、1回しか血尿が出なかったからと放っておいたら、3年後に膀胱がんと分かったということも珍しくありません。特に喫煙者で血尿が出たら大変ですよ。知らない方も多いようですが、喫煙は肺がんだけでなく、膀胱がんのリスクも高めるんです」

血尿に関する話をまとめると、下記のようになる。

「痛みや発熱を伴う血尿」→膀胱炎や結石の可能性が高い

「痛みがない血尿」→膀胱がんや腎臓がんの可能性があり、これが一番危険

いずれにしろ、血尿は病気のサインなのだ。

――堀江医師「忙しくても血尿が出たら病院に行く。これで命が助かる可能性は高くなります」

■「排尿時間」「スッキリ感」「勢い」から分かること

「尿の色」以外にも、体からのサインを読み取れないだろうか?

――堀江医師「基本的に、色・臭い・痛みは連携しています。尿が濁り、変な臭いがし、痛みがあるなら、膀胱に細菌が混入したことによって引き起こされる膀胱炎のサイン。異常が分かりやすいと思いますので、すぐに専門医に行ってください」

加齢や体調の変化などを読み取ることはできないのだろうか?

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