前回記事「男性も10歳若返れる 肌を老けさせる12の習慣を知る」で、スキンケアや紫外線対策の重要性について解説した。スキンケアと聞くと、「難しそう」「面倒臭そう」と感じがちだが、さにあらず。ポイントはたったの2つ。きめ細かな泡で顔の汚れを絡めて取る洗顔法と、肌の皮脂量に応じた保湿方法をマスターするだけ。朝晩のケアを日々の習慣にすれば、成果は確実に表れる。時間にしてわずか3分。「オジサン肌からの脱出」は、思うよりずっと簡単だ。
◇ ◇ ◇
洗顔料を手で塗りたくりゴシゴシ洗う。男性がしがちなこの洗顔法はNGと、正確なスキンケア情報の発信に努めるビューティサイエンティスト岡部美代治さん。「洗顔で大切なのは、潤いを残しつつ汚れを浮かして落とすこと。ゴシゴシ洗いでは肌が傷つく」
お勧めは「泡洗顔」。「細かな泡が汚れを絡めて取るため、肌に摩擦を与えず、しっとり洗い上がる」
すすぎは、生え際まで丁寧に行おう。洗剤の成分が残っていると、肌荒れの原因になるためだ。
肌の潤いを逃さないよう、洗顔後はすぐ化粧水をつけ、乳液かクリームを塗る。面倒ならまずは化粧水だけでもいい。軽く手のひらで押し当てながらなじませる。
外出前は日焼け止めを。紫外線は季節を問わず降り注ぐため、「1日1時間以上戸外に出るときは、日焼け止めを使ってください」
乾燥肌からオイリー肌まで肌の状態は多様。肌に合った化粧品を選ぶには、ドラッグストアよりも、商品知識が豊富な販売員がいるデパートや専門店に足を運びたい。
正しいスキンケアを続けると、古い角質は自然に落ち、新たな細胞に生まれ変わる。「正しい洗顔とケア、日焼け止めを地道に続けることで、肌が変わっていくことを実感できるはずです」
【洗顔&スキンケア】
まずは、肌表面の汚れを丁寧に洗い流す。すると、化粧品の成分が肌にグンと浸透しやすくなる。最後に乳液やクリームでフタをし、水分の蒸発を防ごう。
【肌に優しい顔の洗い方】
汚れはしっかり落としつつ、必要な潤いは残す。それを可能にするのが、たっぷりの泡で洗う“泡洗顔”。続けると皮膚の保湿力がアップし、触ったときの肌の質感も柔らかくなる。