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さまぁ~ず語る平成のお笑い ネタより個人の力で勝負

日経エンタテインメント!

2019/4/24

三村 そう考えると、オレら自身でわざわざ自分たちを売れなくしてたのかもしれない。「そんなに仕事させるのやめてくれ、量より質だ」って(笑)。

大竹 三村さんなんて結婚してお金欲しかった時期なのにね。

三村 「お笑いの要素が入ってない番組ならやんねー」って生意気でしたね。今もそういう部分はあるかもしれないですね。しかも、どちらかがそうなんじゃなくて、2人ともそう。金なんかいらないって思っちゃう。いや、いるんですけどね(笑)。

大竹 バカですね(笑)。

■ロケ番組の経験から得たもの

そして00年。『新ウンナンの気分は上々。』内の企画で、海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)と改名をかけた対決が行われ、バカルディはさまぁ~ずとして再出発することになる。さらにちょうどこの頃から、バラエティの潮目が変わっていったと2人は振り返る。

三村 コントやネタ見せよりも、ロケっぽい番組が増えていった気がする。素を出す、っていう。

大竹 しゃべりが注目されるようになったというか。自分の暴露話とかね。芸人個人の力。

三村 ネタが面白いだけじゃダメな時代に入ってきた。

大竹 『笑っていいとも!』に出していただいたのは大きかったと思います。

三村 04年からね。『いいとも!』って、やっぱり世界の中心、テレビの中心。あれで、地方のおばちゃんにまで顔が知られたと思う。

大竹 『いいとも!』の時も、出演依頼に「どうします? 出ます?」みたいなやりとりありましたよね。

三村 「30代で出るなんて恥ずかしくない?」って(笑)。でも、ああいう国民的番組に出られてよかったね。そうでなければ、オレら、精神がもっと卑屈になってたかも。

大竹 ようやく平常心で仕事できるようになれた感じですね(笑)。

『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(04年~)、『さまぁ~ず×さまぁ~ず』(07年~)、『モヤモヤさまぁ~ず2』(07年~)と、10年以上続く長寿番組が多いのもさまぁ~ずの特徴だ。近年、バラエティ、ひいてはテレビのあり方が加速度的に変化するなか、その存在はまれである。

大竹 いやいや、オレら一回も売れてないですから。バーン! って売れたことがない。

三村 いまだに視聴率20~30%取るようなヒット番組やってないし。

大竹 細く長く、“見つからないように”やってきた(笑)。だけど不思議なことに、街に出ると、だいたいみなさん『モヤさま』を知ってくれてるんですよね。視聴率20%の番組ではないんですけどね。

三村 我々は数字じゃなく、体感として番組の人気を知ってる。

大竹 街では20%の感覚(笑)。

三村 ロケで培われるものってあるんですよ。例えば、お笑いにもどんどんコンプライアンスが厳しく求められるようになってきました。オレらは、一般の人やお店とのやりとりの中で、お互いが嫌な気持ちにさえならなければ、それはオンエアとしてセーフだと思っている。そういう線引きの感覚も、ロケでの経験から身につきました。

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