MONO TRENDY

ヒットを狙え

楽譜が読めなくても必ず弾ける 自動演奏キーボード

日経トレンディ

2019/5/4

ヤマハ「sonogenic『SHS-500』」
日経トレンディ

注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、初心者でも弾ける鍵盤楽器「SHS-500」(ヤマハ)だ。

◇  ◇  ◇

ヤマハ「sonogenic『SHS-500』」 
●実勢価格/2万9800円(税別) 
●サイズ・重さ/幅821×高さ65×奥行き121mm・1.5キロ(電池別) 
●鍵盤/37鍵 
●最大同時発音数/48 
●音色数/30 
●無線機能/Bluetooth 4.0 
●発売日/2019年3月5日

世界最大の楽器メーカーであるヤマハが、楽譜が読めない初心者でも練習せずに「弾ける」鍵盤楽器を開発した。「SHS-500」は、3オクターブ強の音域があるショルダーキーボード。ピアノやギターなど、30種類の音色を出せる。

スマホアプリ「Chord Tracker」で手持ちの音楽データを開き、コード進行を自動解析しておく。Android版は6月に配信予定

最大の特徴は、適当に鍵盤を押しても、スマホで再生中の音楽に合った音を自動で出せるJAM機能。まず弾きたい曲をiPhoneのiTunesなどに保存し、同社の「Chord Tracker(コードトラッカー)」アプリで開く。すると曲のコード進行をアプリが自動で分析。検知したコード情報はキーボードにブルートゥース経由で転送されるので、どのキーを押しても自動的に曲のコードに合った音が出てくる。

スマホとBluetoothで接続し、本体を「JAM」モードにすると、スマホの曲のコード情報が本体にリアルタイムで転送される

例えば、スマホから流れるメロディーに合わせて適当に鍵盤をたたくと、自動的に正しいコードで伴奏ができる。逆にスマホの伴奏に合わせて単音で旋律を弾くことも可能。実際に弾いてみると、鍵盤を押さえる数や位置、強さによって違う響きになるので、自分の個性を出しつつ演奏している気分になれた。内蔵スピーカーの音質はいまひとつだったが、ヘッドホンやスピーカーにつなげば通常の電子楽器に劣らない迫力を出せる。

JAMモード中は、どのキーを押しても、自動的に曲に合った音になる。ビブラートなどで個性を出すことも可能

ヤマハの狙いは「若者を中心に、演奏を楽しむ人の層を広げること」。また打楽器や管楽器の経験者が簡単に弾ける伴奏楽器として購入するケースも想定する。

スピーカーをつなげば舞台でも使える。スマホと有線接続して、キーボードと楽曲の音をミックスすることも可能
ヒット予報
リズム感さえあれば演奏できる点は画期的。さまざまな音響効果を加えられるなど、演奏家でも使える仕様の割には安価だ。販売予定は年間5000台と市場は大きくないが、一部店舗では入荷待ちになるなど出足は好調。

(日経トレンディ 大橋源一郎)

[日経トレンディ2019年5月号の記事を再構成]

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