切れ味や携帯性に新たな工夫 テープカッター最前線納富廉邦のステーショナリー進化形

さらに直線美という名称にはもう一つ意味がある。テープもギザギザでなく真っすぐに切れるのだ。セロハンテープの素材の特徴を利用して、テープを切るのではなく裂くようにすることで、切断面を直線にすることに成功。この「切断面が直線」というのは、実際にテープを貼った時の見栄えが、ギザギザのものに比べとても良く、スリムな本体と併せてヒット商品となった。

「直線美」は、ギザギザの刃がセロハンテープに当たると、テープが裂けるという性質を利用して、テープを真っ直ぐに切る。切り跡がギザギザにならないので貼ったときに美しい

ただし、この「直線美」シリーズは、一般的なセロハンテープのようなセロハン素材のテープの特徴を利用しているため、ポリプロピレン系の接着テープや粘着力の弱いテープだと切れないことがあるので注意が必要だ。

カッターにこだわり、交換も可能

直線美のヒットに続いて登場したのが、コクヨの「カルカット(据え置きタイプ)」だ。

コクヨ「カルカット(据え置きタイプ)」1200円(税別)。色は白、黒、緑の3色。大巻き、小巻き両用で、替え刃も600円(税別)で購入可能

こちらの特長は、その名の通り軽い力でスパッとテープが切れること。もちろん切り口も直線だ。その秘密は、カッター部分にきちんと刃を付けたこと。さらに、テープが刃に直角に当たるようになっていること。この2つの工夫で、テープが軽い力で真っすぐに切れる上に、刃に接着剤が付きにくく、切れ味が長持ちするわけだ。

ただし、刃物には違いないので当然劣化する。そのため替え刃も用意されているし、簡単に刃が替えられるようにもなっていて、そのあたりも抜かりがない。

「カルカット(据え置きタイプ)」もボディーが膨らんでいないスリムなデザインだが、本体ごとスチールで作って、重量はそのままに本体サイズをスリムにした「カルカット(スチールタイプ)」も用意されている。

テープが直角に刃に当たるのもポイント。細かい刃は、セロハンテープ以外のマスキングテープも真っ直ぐ切る事ができる
右が、コクヨ「カルカット(スチールタイプ)」2200円(税別)。本体をスチール製にすることでコンパクトながら重量を確保した

また、カルカットは1つのリールで大巻きタイプも小巻きタイプも使えたり、テープ交換が簡単だったりと、細部の使い勝手も進化している。

ハンディーと据え置きの兼用モデルも

「直線美」「カルカット」共に、手に持って使う、小型のタイプもラインアップしている。前者が「ハンドカッター直線美」と「直線美mini」、後者が「カルカット(ハンディタイプ・大巻き)」と「カルカット(ハンディタイプ・小巻き)」だ。

左が小巻き用の、ニチバン「直線美mini」480円(税別)。右が大巻き用の、ニチバン「ハンドカッター直線美」600円(税別)。どちらも「直線美」の刃を搭載したハンディータイプ
奥が大巻用のコクヨ「カルカット(ハンディタイプ・大巻き)」630円(税別)。手前がコクヨ「カルカット(ハンディタイプ・マスキングテープ用)」550円(税別)。マスキングテープ用は、もちろん通常の小巻きの接着テープも使える

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