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インバウンド最前線

サムライ体験で秋田に訪日客 劇団員が殺陣を指導 劇団わらび座

2019/4/25 日本経済新聞 朝刊

サムライ体験後に記念撮影するインドネシア人観光客(中)(秋田県仙北市のあきた芸術村)

劇団のわらび座(秋田県仙北市)は劇場と温泉などから成る複合施設「あきた芸術村」(同)でサムライ体験プログラムを28日に始める。国内外の観光客にマニュアルを基に劇団員が殺陣を用いて竹刀の振り方や作法を教える。増加するインバウンド(訪日客)に対応した多言語の受け付けサイトや決済システムなども導入。新たな観光ルートとして売り込む。

サムライ体験プログラムはわらび劇場近くのけいこ場で行う。はかまをつけたうえで、殺陣の基本動作や意味などを丁寧に教え、劇団員と一緒に竹刀を持ち演技してもらう。1時間のプログラムを同時に最大10人が体験する。料金は1人5000円。

本格開始に先立ち、28日~5月2日の1日2回、キャンペーン価格の3000円で実施する。リクルートライフスタイル(東京・千代田)の「じゃらん」で2日前まで予約を受け付ける。

団体客向けに数年前から臨時プログラムとして提供していたが、今回、劇団員がマニュアルに沿って教えられるようにプログラムを体系化する。説明のための写真パネルなども用意する。

本格開始後の申し込みは英語、中国語や韓国語、日本語など多言語に対応したウェブサイトから受け付ける。ツイッターやインスタグラムなどSNS(交流サイト)で記念撮影した写真を発信した顧客には料金を割り引く。

同時にリクルートライフスタイルのキャッシュレス決済サービス「Airペイ」を導入する。ホテルや劇場、田沢湖ビールなど7カ所に端末を取り付け、あきた芸術村内のどこでも現金を使わずに飲食や土産品を購入できるようにする。

Airペイはクレジットカードや電子マネーのほか、「LINEペイ」や「d払い」、中国の「アリペイ」「ウィーチャットペイ」といったQRコード決済にも対応する。これまで温浴施設の「温泉ゆぽぽ」でカードや一部電子マネーに対応した端末を導入していた。

敷地内にあるホテルの宿泊客は修学旅行生を除き年間2万5千人。台湾人を中心とした外国人宿泊客は3%を占める。サムライ体験などで5%まで引き上げたい考えだ。

わらび座の山川龍巳社長は「日本文化を体験する『ディープジャパン』が魅力になる。わらび座の持つコンテンツを今後も活用したい」と話している。同社は1951年に創業し、従業員数は265人。2018年3月期の売上高は約17億円だった。

(早川淳)

[日本経済新聞朝刊2019年4月12日付]

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