電球ソケットに差すだけ 送風機能付きの2in1照明
注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、送風機能を持つシーリングライト「サーキュライトソケットモデル DSLS60」(ドウシシャ)だ。
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●実勢価格/7980円(税別)
●サイズ・重さ/直径180×高さ190mm・約400グラム
●光束/485ルーメン、810ルーメン(2段切り替え)
●発売日/2019年4月
2019年4月、ドウシシャはシーリングライトとサーキュレーター(送風機)が一体化した2in1商品の新製品「サーキュライトソケットモデル DSLS60」を発売した。
18年3月に同社が発売した「ルミナス LEDシーリングサーキュレーター DCC-08CM」は同様の2in1商品で、天井空間を有効活用できると人気を集めた。こちらはリビングや寝室が主な設置場所だったが、「より狭い空間に設置できるモデルが欲しい」という消費者の声を受け、新たに超小型化したのが今回の製品だ。
最大の特徴は一般的な電球ソケット(E26口金)にそのまま設置できること。僅か180mm径の小型ボディーに、発光ダイオード(LED)照明と小型ファンを内蔵し、ソケットに差し込むだけで利用できる。面倒な配線などは一切不要。サーキュレーターや扇風機の置き場に困るトイレや洗面所、脱衣所、物置部屋など、さまざまな狭小空間で重宝する。
試したところ、立った状態の頭の高さで天井からの風をしっかりと感じることができ、ファンの音もあまり気にならないレベルだった。明るさや風量は付属のリモコンで調節が可能。自動の首振り機能はないものの、本体の向きは手で変えられる。
節電意識の高まりから、室内の温度ムラを抑制するサーキュレーターの普及が進んでいる。サーキュライトは従来設置できなかった「隙間」を埋める斬新な商品として、市場を活性化させそうだ。
サーキュレーターが普及するなか、各社は風量や風の質、デザイン性でしのぎを削る。一方、サーキュライトソケットモデルは、従来置けなかった「隙間」に着目したのが特徴。新機軸商品として注目を集めそうだ。
[日経トレンディ2019年5月号の記事を再構成]
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