ただ似合うだけではダメ 色味や素材で「内面」演出セルフブランディングのためのコンセプトづくり(下)

ファッションプロデューサー 五十嵐かほる

ファッションプロデューサー 五十嵐かほる

また、ベストを着用することで、より胸板や胴回りに厚みが出たため、信頼感や包容力に繋がる印象を感じさせます。ワイシャツは細いストライプで襟の部分が浮かないように襟にストラップが付いているため、首回りもすっきりしていることで責任感及び、顔を強調することで「エネルギッシュに実行する」イメージをアピールしています。ネクタイも少し濃いめではありますが、スーツと同色にしてシックな印象に仕上がりました。

■ファッションはあなたの履歴書であり企画書

いかがでしょうか? ただ、似合うからだけでも格好良く見えるからという外面だけでなく、どのように見せたいか、どのようになりたいかを決めてからブランディングコンセプトに基づいた演出を論理的に自身のファッションに効果的に取り入れていけばよいのかを考える必要があります。

私は、クライアントの皆様に「ファッションはあなたの履歴書であり、企画書である」とお伝えしています。これに「立居振る舞い」もプラスされると、より効果的に出世の道が開けていくのですが…、もちろん全て中身があっての話。

ただし、世阿弥の言葉にもあるように
「心より出でて形に入り、形より出でて心に入る」
~形もろくにできない役者は心があったとしても気持ちの空回りとなる~

形とは、能の基本のことではありますが、形を習得しないと心は入りづらい、そして形を追求することで、そこに魂は宿ると世阿弥が「風姿花伝」に残しています。確か武道の空手も型から入りますよね? いざという時のために形から整え、魂を宿らせるためにも「ファッションはあなたの履歴書であり、企画書である」ということを時々思い出して頂けるとうれしく存じます。もちろん、ファッションのご相談やセルフブランディングのご希望があればいつでもご相談下さい。

五十嵐かほるスタイルファクトリー社長、パーソナルスタイリスト協会代表理事。武蔵野美術大学短期大学部卒、全日本空輸で国際線客室乗務員として勤務した後、独立。エグゼクティブを中心にしたスタイリングやファッションプロデュース、研修などを手がける。著書に「桁外れの結果を導く 一流の男の演出力」など。

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