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定年楽園への扉

役職定年は発想転換の時 勉強・副業・居場所作り… 経済コラムニスト 大江英樹

2019/4/18

次に、もし会社が認めてくれているのであれば副業をやってみるというのも選択肢になりそうです。なぜなら定年前に始めた副業が定年後の本業に発展していく可能性があるからです。それにこれを言ってしまうと身も蓋もないかもしれませんが、再雇用制度があっても本音は「できることなら残ってほしくない」という企業があるかもしれません。そうした企業にとっては、役職定年後に副業を始めた社員は実際の定年前に独立することがあり得るわけですから、むしろありがたい存在になるかもしれません。副業を公に認めている会社はまだ少数派ですが、勤務先の制度がどうなっているかを確認してみるといいでしょう。

■早く始めよう 居場所作り

そして3つ目は自分が中心になって何らかのコミュニティーを作ってみるということです。男性は女性に比べると横のコミュニケーション能力が一般的に弱いとされていますから、コミュニティーには積極的に参加した方が良いし、もっと良いのは自分が何かの会をつくったりすることです。私の場合は実際に定年になった後、こうしたコミュニティーに入るために色々なところに出かけて活動しました。私の勤務先に役職定年の制度が当時なかったのですが、もし自分が定年の何年か前に役職定年を迎えていれば、そうした居場所作りはもっと早くから始められたのにと思います。

役職定年という制度を後ろ向きに考えるのではなく、有効に活用することが「定年楽園への扉」につながるのではないでしょうか。

次回の「定年楽園への扉」は次回は5月16日付の予定です。
大江英樹
野村証券で確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。著書に「定年3.0 50代から考えたい『その後の50年』のスマートな生き方・稼ぎ方」(日経BP社)、「定年男子 定年女子 45歳から始める『金持ち老後』入門!」(同、共著)など。http://www.officelibertas.co.jp/
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