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写真はイメージ=PIXTA

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社員がいきいきと働き、高いパフォーマンスを発揮する職場をつくるには何が必要か。産業医として多くの企業で社員の健康管理をアドバイスしてきた茗荷谷駅前医院院長で、みんなの健康管理室合同会社代表社員の植田尚樹医師に、具体的な事例に沿って「処方箋」を紹介してもらいます。

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今回は労働災害をどう防ぐか。起きるのは工場だけとは限りません。オフィスにも事故につながる芽はそこかしこに隠れています。

Dさん(20歳代女性)はサービス会社の事務部門で働く派遣社員。働き始めて2週間ほどしたころに、オフィスで大やけどを負ってしまいました。

熱い紅茶をいれたばかりの紙コップをホルダーに入れて部屋を出ようとしたとき、急にドアが開いて、熱湯がおなかの辺りに大量にかかってしまったのです。すぐに冷やせばよかったのですが、オフィスなので時間がかかってしまい、対応が遅れました。やけどは広範囲にわたり、結局1カ月ほど通院することになったのです。

オフィスの入り口は2カ所あり、そのドアは非常階段などに通じる、あまり使われない方でした。しかもドアのそばには段ボール箱が積み重ねられており、通り道が狭くなっていました。

防ごうと思えば防げる事故

Dさんもめったに通らず、まさか向こうから急に人が入ってくるとは思いませんでした。狭くなっていたこともあり、開くドアをよけきれなかったのです。ただ、そこでは以前にも人がぶつかったことがあり、他の人はそのドアを使うときは気を付けていました。Dさんは派遣社員として来たばかりだったので、その事情を知りませんでした。

この事故は防ごうと思えば防げるものでした。いくつかのミスや不作為を指摘することができます。

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