著名投資家をまねて投資、自分が「使いたい」を基準に

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はビール大好き。さん 株主優待目当てで大手ビール3社の株式を保有する。

1998年~

ビール大好き。さん 妻が「買った方がいいのでは?」と言い出したら天井

サラリーマンとして経済の動きを知るために株式投資を始めた。著名投資家ピーター・リンチの書籍「ピーター・リンチの株で勝つ」をヒントに、自分が使いたいと思える製品やサービスを手がける企業を選んだ。最初に購入したのはソニー(6758)やトヨタ自動車(7203)。2つともその後値上がりし、ソニー株を売って携帯オーディオプレーヤーを、トヨタ株を売ってマツダの車を買った。

月次で事業に関する情報を開示していた日東電工(6988)など、開示資料が充実している銘柄にも目をつけた。当時は売買単位が1000株から100株に変わり始めた時期で、最低限必要な資金が少なく済み、手がけやすかった面もある。

2000年代半ば~

ITバブル崩壊では痛い目を見た。アプリックス(3727)などが手がけた携帯電話の基本ソフトがグローバル標準になるのではと思い投資したが、日本初の携帯はガラケーどまり。特定口座の導入で損益の相殺が可能になったタイミングで損切りした。一方で、中国のペトロチャイナやBYDなど、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイが保有する銘柄をまねして購入。これは狙い通り利益が出た。

13年ごろ~

世界的な金融緩和が続いて金利が低下するなか、着実に利回り収入を得ようと不動産投資信託(REIT)への投資を増やしている。今は千葉県に住んでいるが、家庭の事情で将来は東京都内に引っ越すことになりそう。その時に備えてあらかじめ不動産に投資していると考えれば、これもピーター方式だ。世界景気の後退が近づいているとみて、資産の半分だった株式の配分を減らした。今は日本株、REIT、米債で3分の1ずつの配分にしている。とはいえ、IT革命はなお終わっていないはずだ。今は割高なGAFAなどIT大手株が下がれば、積極的に拾っていきたい。

[日経ヴェリタス2019年4月7日付]

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