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黄色や青の幻想的な花畑… 桜だけじゃない花見の名所

2019/4/13

国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)で咲き誇るスイセン

暖かな季節が到来し、各地から花の便りが届き始めた今、桜やスイセン、ネモフィラが咲き乱れる幻想的な花景色を、日帰りで見に行くのはいかがだろう。交流サイト(SNS)で人気が沸騰した絶景も多いが、自分だけの写真スポットを見つけられるかもしれない。

■見ごろ次々、一面咲き誇る

「休日でふらっとスイセンを見に来た。子どもを遊ばせるのにちょうどよい」。3月下旬のある日、茨城県小美玉市の宇野吉洋さん(44)と妻は、3歳と5カ月の子2人を連れて国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)を訪れていた。同公園内には鮮やかな黄色のスイセンが咲き誇っている。

ひたち海浜公園では、3月23日から5月12日の「フラワリング2019」の期間が花のゴールデンシーズンにあたる。スイセンの見ごろは4月上旬までで、ピーク期には白や黄色の約100万本が咲き誇る。約550品種が植えられ、香りやラッパの大きさの違いが楽しめる。

写真撮影に夢中の人もいた。香取宏司さん(60)は妻の澄江さんと訪れ、次々とシャッターを切る。「にぎやかな公園とスイセンが咲く静かな空間との対比が奥深い。写真は離れて暮らす子どもに送りたい」と笑顔を見せた。

4月中旬以降は、同公園の代名詞である約450万本のネモフィラが見ごろに。「青い花畑」が一面に広がり、空につながっていく景色がSNSで話題となり、ここ数年海外からの観光客が急増した。同公園管理センター広報係の尾沢彰さんは「台湾やタイ、ベトナムなどアジアからの観光客が増え、年間来場者は200万人を超えた」と話す。

約450万本のネモフィラの「青い花畑」は幻想的(茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園)

同じ4月中旬からは、約25万本の色とりどりのチューリップの畑に足を延ばすこともおすすめ。尾沢さんはスイセン、ネモフィラ、チューリップの「花のリレーを楽しんでほしい」と話す。マナーを守れば犬連れ入園も可能だ。

一方、5月11~26日に埼玉県鴻巣市内各所で開かれる「こうのす花まつり」の主役はポピーだ。国内有数の約12.5ヘクタールのポピー畑に赤や白、オレンジの約3000万本が咲き乱れる。細い茎から空を向いて咲く大輪の花は魅力だ。18年の花まつりでは、同市の特産野菜などを販売する売店が多数並び、約24万5千人が訪れた。

5月上旬からはポピーも見ごろだ(埼玉県鴻巣市のこうのす花まつり)

芝桜もおすすめ。山梨県富士河口湖町の「富士芝桜まつり」で有名なのは、芝桜畑と富士山のコラボレーションだ。約80万株の芝桜が富士山を背景に咲き誇る花景色は息をのむほど美しい。天気が良ければ、芝桜を一望できる展望広場にもぜひ行ってみたい。今年の富士芝桜まつりは4月13日から5月26日まで。

■自分だけの撮影スポット

今年の富士芝桜まつりには、気球搭乗の体験イベントがお目見えする。担当者は「上空20メートルから芝桜を見下ろす、いつもと違ったアングルを楽しんでほしい」と話す。大人6人まで搭乗可能。料金は大人2500円。子ども1500円で、3歳未満は搭乗できない。

こうした花のスポットは、多くが都市近郊の日帰りで行ける距離にある。せわしい日常を離れ、お気に入りの花景色を見つける小旅行に出てはいかがだろうか。SNS映えする自分だけの花のスポットを見つけたり、花との静かな時間に浸ったりすることで春の季節を楽しみたい。

(企業報道部 薬袋大輝)

[日本経済新聞夕刊2019年4月6日付]

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