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パラスノボ金の成田緑夢選手、なぜ走り高跳びに挑戦 パラ卓球、岩渕幸洋選手と対談

2019/4/18

東京パラリンピック出場への意欲を語る成田選手

2020年東京パラリンピックまで500日を切った。今後、日本代表の選考が本格化し、世界の舞台に立つ選手の顔ぶれに熱い視線が注がれる。日本経済新聞社は3月、都内でパラリンピアンの応援イベントを開催した。スノーボードから陸上走り高跳びに転向した成田緑夢選手、パラ卓球で世界の頂点を狙う岩渕幸洋選手をゲストに迎え、パラリンピックで戦うための工夫などについて聞いた。

――パラリンピアンとしての実績を自分自身はどう評価していますか。

成田 「昨年の平昌大会に出場してパラスノーボードで銅メダル(種目はスノーボードクロス)と金メダル(同バンクドスラローム)をとりました。左ひざ下の腓(ひ)骨神経まひという障害があり、左足首を上げることができません。これは比較的軽度な障害ですが、(出場したクラスの)競技レベルは高いため、その中でメダルがとれて良かったなと思っています」

岩渕 「(16年夏の)リオデジャネイロ大会に出場しましたが、成田さんのようにメダルを持って帰ることができなかったので、東京大会でリベンジできるようにがんばっています。昨年の世界選手権は3位。今は世界ランキング6位ですが、東京での金メダルを目指しているので、もっと高い順位にいないといけないですね」

――パラアスリートは道具をうまく使って競技力を高めていますね。

成田 「左足首を上げられず、左にターンできないので、スノーボードなのに、左足にはスキーブーツを履いています。ギプスをつけているのと同じで、(左足を)完全に固定した状態にします。そこで思いっきり、膝を下げることによって、つま先を上げて、ターンの動作をしています。走り高跳びでも、テーピングによって左足を固定していますが、動きが複雑なので柔軟性があるものにしています」

岩渕 「左の足首を自分の力で動かせないという生まれつきの障害があるので、『短下肢装具』という道具を使って足首を固定してプレーします。ただプレーしていると、3カ月ぐらいでヒビが入って壊れてしまいます。装具業者に調整してもらいながら装具を使っています」

競技力を高める方法について語り合う成田選手(左)と岩渕選手

――体の機能を有効に使うために、どんな工夫をしていますか。

成田 「スキーブーツを導入する前は、手でウエアをつかんで左足を引っ張っていました。これでも多少は左足のつま先が上がります。そんな方法で左にターンする練習をしていましたね。平昌大会でもその時の癖が残っています。左手が内ももの方に入っていたら、それは足を引っ張り上げているのです」

岩渕 「パラ卓球は相手の障害がそれぞれ違うので、それを見極めて相手の弱点を突きます。互いの強み、弱みについて駆け引きをしながらプレーするのがパラ卓球のおもしろさです。障害を抱える部位を鍛えるのもパフォーマンスの向上には大切です。以前は左足での片足立ちができなかったのですが、リオ大会後、(左右の)バランスが大事だと思い、練習をして片足立ちができるようになりました」

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