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高金利外債に潜むリスク 長期で為替差損の傾向

2019/4/12

トルコリラの急落は個人投資家にも影響を与えている=ロイター

国内の超低金利が続くなかで運用資産を増やしたいときに目が向くのが外貨建て資産。資金の一部を外貨で運用するのは長期の資産形成に役立つ一つの考え方だ。しかし、金利が高いからと外国債券に投資したのに数年後には損失を負っていたということもよくある。外貨投資の基本や実践法をみていこう。

「金利が高くてお得だと証券会社に勧められたのに……」。香川県在住の50代主婦が、トルコリラ建て債券で運用する投資信託を買ったのは2014年秋。当時10年物債券の金利は年10%近くあり、高額の分配金を受け取れると期待した。

しかしその後トルコリラの為替相場が対円で大きく下落。為替差損が生じた結果、これまで受け取った分配金を考慮してもなお4割元本割れしているという。

■インフレ率で判断

金利が高い国の通貨や資産に投資すれば有利だと考えがちだが、必ずしもそうではない。高金利の国では通常、物価上昇率(インフレ率)も高い。物価が上がれば通貨1単位で買えるモノの量は減る。「購買力が低下すると、他通貨に交換する際の為替レートも長期的に下落しやすい」(龍谷大学の竹中正治教授)

2つの国の物価を参考に妥当な為替レートの水準を測る考え方を「購買力平価説」という。基準となる時期を決め、それ以降の2国間のインフレ率格差を反映して理論値を計算する。

図Aで、購買力平価説によるトルコリラの理論値をみると、対円で長期的に下落しているのがわかる。同国で高インフレ、日本でデフレ傾向が長く続いてきたためだ。

理論値にさや寄せされるようにトルコリラの実際の為替相場は下落基調が続く。購買力低下を反映した動きなので、トルコリラが例えば「5年前の半値になったから今は買い時」などとは言い切れないのだ。

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