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オレンジ畑が夢の国に 米ディズニーランド初期の写真

日経ナショナル ジオグラフィック社

2019/4/14

ナショナルジオグラフィック日本版

不思議の国のアリスのアトラクション「マッド・ハッターズ・ティー・パーティー」でティーカップに乗り、クルクル回る人々。開園50年目には、特別な金色のティーカップが用意された(PHOTOGRAPH BY THOMAS NEBBIA, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

東京ディズニーランドが開園したのは1983年4月15日。最初のディズニーランドは1955年、米カリフォルニア州にウォルト・ディズニーの手によって造られた。当時ディズニー・スタジオのスタッフは、ナショナル ジオグラフィック誌を参考にしていた。ディズニー自身「(ナショジオ誌が)なかったら仕事になりません」と話している。ディズニーランドも例外ではなかったようだ。初期の写真で振り返ってみよう。

◇  ◇  ◇

1955年7月17日、映画製作者兼ショーマンのウォルト・ディズニーは自身がつくったテーマパークのオープニングで、開園を待ちわびていた数千人の来場者にあいさつした。

「この幸せな場所にいらした皆さん、ようこそ。ディズニーランドはあなたの国です」

ディズニーは、米カリフォルニア州アナハイムに約65ヘクタールのオレンジ畑を購入し、空想の世界につくり変えた。目的は大人と子どもの双方が学び、楽しめる場を提供することだった。

ナショナル ジオグラフィック誌を見ながら、ディズニーランドの完成予想図を描くアーティスト(PHOTOGRAPH BY THOMAS NEBBIA, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)

ディズニーは歓迎のスピーチで、「大人は過去の懐かしい思い出がよみがえり……子どもは挑戦や明るい未来を体験できるかもしれません」と宣言した。「ディズニーランドは米国をつくった理想、夢、そして厳しい現実にささげられた場所であり…全世界に喜びとひらめきをもたらす場所になることを願っています」

開園初日は招待制で、1万5000人の来場を予定していたが、偽造された招待状が出回って、招かれていない数千人もの人たちも入場したという。交通渋滞はハイウエーまで何キロも続き、酷暑の中、水飲み器が故障するといった不運にも見舞われた。

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