これは東京五輪にまつわる未来の必修キーワードで、正解は(B)です。東京・湾岸地区の晴海にできる新しい街が「HARUMI FLAG」で、選手村の跡地を利用して作られる、5街区からなる約13ヘクタールの広大なニュータウンなのです。23棟ものマンションが分譲、賃貸されるほか、商業施設や区立の小中学校も新設されます。人口は約1万2千人になる見込みで、開発には11社が共同で参加します。選手村として使われた後の改装を経て、23年春ごろから順次入居が始まります。「これほど大きなエリアが、一斉に整備されることは近年例を見ない」(三井不動産レジデンシャル)という、超巨大プロジェクトになっています。

ハルミフラッグは都心の13haを開発する広大なニュータウンになる(写真は完成予想図)

実は五輪の選手村の設計には、「階段の蹴上げの高さは150mm以下を基準とする」「屋外の通路には、50m程度の間隔で休憩ベンチを設置する必要がある」など、細かな世界標準の規則があるのです。大幅に改修されるとはいえ、一度規定に沿って造られた街は住みやすいはずで、入居者にとって大きなメリットになるのは間違いないでしょう。

18年夏には、晴海から数キロほどのお台場海浜公園で、港区とパリ市が連携し、24年五輪の開催地であるパリの雰囲気を再現した遊泳エリア「お台場プラージュ」がオープンしました。この時期には五輪、パラリンピックでのトライアスロン開催を念頭に、水中スクリーンによる大腸菌などの抑制効果が検証され、水質改善効果が確認されました。港区によれば、五輪後も含め、今後も遊泳エリアとしての開放を前向きに検討しているということです。「お台場のきれいな海で海水浴」が定着すれば魅力的ですね。

今回ご紹介したこれら2つのキーワードは、来たるべき未来のほんの一例に過ぎません。本書ではテクノロジーから交通、医療、エンタメまで13ジャンルを網羅しており、冒頭に挙げた以外にも今知っておきたいキーワードを全部で64解説しています。フルカラー印刷と豊富な写真も内容を深く理解する助けになるでしょう。企画書作成やプレゼンのほか、就活や転職でも押さえておきたい「未来の基礎用語」を厳選しました。19年と20年、激動の2年でトレンドに遅れないために、またビジネスパーソンの素養として、ぜひ役立てていただきたいと思います。

(日経トレンディ編集長 佐藤央明)

2019-2020 未来のビジネス基礎用語

編集 :日経トレンディ
出版 : 日経BP社
価格 : 1,944円 (税込み)

ビジネス書などの書評を紹介