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画像はイメージ =PIXTA

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キャリアの「あがり」がほとんどなくなった時代になりました。引退や隠居は、その後の生活が担保されていて初めて選べる「あがり」です。しかし人生100年時代には働き続けなければ生活を担保できません。では「あがり」がなくなった時代に私たちはどうやってキャリアを積んでいけばよいでしょう。

実際に「あがり」を迎えた人たち

あがりがほとんどなくなった、とはいっても、実際にあがりを迎えている人はいます。

昔ながらのあがりの典型は、歴史のある大企業で勤め上げて定年退職した人です。私の知人でいえば、某財閥系企業で役員手前まで出世され、その後子会社で数年を過ごされて退職された方がいます。一時金としての退職金で一戸建ての住宅ローンを支払い終えましたが、それ以外にも終身企業年金を受け取っておられます。公的年金を含めた年間受取総額は500万円以上にもなります。

ただ、この方はすでに80歳を超えておられる方です。60歳からの二十数年間にわたって受け取られた総額は1億円以上。毎年、世界遺産を踏破する旅行を楽しみながら、引退後の生活を楽しんでおられます。最近感じる不安は、友人たちがどんどん鬼籍に入ってしまうので、取り残されてしまうことだそうです。

昔の定年や引退のイメージはこういうものだったのではないでしょうか。

しかし今そういうあがりはとても難しくなりました。終身での企業年金を選べる会社はまだありますが、もらえる金額が圧倒的に少なくなっているからです。

「あがり」とは余禄(よろく)で暮らせた時代の象徴

そもそもなぜ引退や隠居など、人生をゲームにみたてた「あがり」という考え方ができたのでしょう。それは現役時代に蓄積した資産によって、その後の生活を担保できたからです。

現役時代の資産は、なにも金銭的なものばかりを言うものではありません。

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