目的で選ぶSDカード ドラレコは耐久性、映像は容量

SDカードは、パソコンやスマホはもちろんのこと、デジタルカメラやドローン、ドライブレコーダーなど、数多くの機器で利用されている。それゆえに製品の種類も多く、どれを購入すればよいのかわかりにくい。そこで今回は、用途に合わせたSDカードの選び方を解説しよう。

まず、SDカードは、まず、SDカードは「高速タイプ」「大容量タイプ」「高耐久タイプ」「汎用タイプ」の4種類に分類できる点を押さえておこう。利用目的をはっきりさせて、最初に分類を絞り込むとよい。

製品の価格は2019年3月上旬時点の実売価格
現在売られているSDカードやマイクロSDカードは「高速」「大容量」「高耐久」「汎用」の4タイプに分けられる。高速タイプは、読み書き速度の公表値がともに80メガ/秒以上の製品。大容量タイプは256ギガ以上の製品。価格は安い順、容量は大きい順、速度は速い順、耐久性は高い順に◎○△×を付けた。

4タイプから用途によってSDカードを選ぶ

高速タイプのSDカードはデータの読み書きが速く、特に書き込みが高速だ。このタイプはパソコンでも重宝するが、一眼レフのデジタルカメラでは抜群の威力を発揮する。一眼レフデジカメは、撮影した高解像度の画像をSDカードに高速で書き込む必要があるためだ。高速タイプのSDカードを使うと連写速度も上がる。

高速タイプの「エクストリーム マイクロSDXC UHS-I カード64GB 」(サンディスク)と、汎用タイプの「ウルトラマイクロSDXC UHS-Iカード 64GB 」(同)の読み書き速度を測定して比較。読み出し速度はほぼ同じだが、高速タイプは書き込みが約30メガ/秒も速い
一眼レフデジタルカメラ「D7100」(ニコン)で上記2枚のマイクロSDカードを使い(変換アダプターを利用)、RAWデータとJPEG画像の同時保存設定で連写したところ、1分間の撮影枚数が28枚も違った

一方、ビデオカメラは一眼レフデジカメほど書き込み速度を必要としない。高ビットレートで毎秒30フレームの4K動画を撮影しても、必要な書き込み速度は30メガ/秒以下だ。従ってSDカードはそれ以上の書き込み速度があればよい。むしろ重視したいのは撮影時間を左右する容量。ビデオカメラでSDカードを使うときは、必要最低限の書き込み速度がある大容量タイプを選ぶのが得策といえる。

毎秒30フレームの4K動画を録画する場合、SDカードでは毎秒6.5メガ~25メガの書き込み速度が必要になるが、30メガ/秒以上が保証されている製品で十分で、高速タイプである必要はない

ドライブレコーダーや防犯カメラは、SDカードに動画を常時書き込んでいる。しかも空き容量がなくなると古いデータに上書きするという、SDカードにとっては実に過酷な使われ方だ。フラッシュメモリーは書き込み回数に上限があり、それを超えると寿命がくる。ドライブレコーダーなどで使うなら、寿命が長い高耐久タイプを選びたい。

ドライブレコーダー(ドラレコ)や防犯カメラは、動画データを常にSDカードに書き込む。容量が満杯になると古いデータに上書きするため、デジタルカメラやビデオカメラよりも環境は過酷だ。そんな用途では高耐久をうたうSDカードが向いている。ただし、高価だ

汎用タイプは高速タイプよりも遅く、高耐久タイプには耐久性で劣るものの、どの用途にも適している。何より、価格が安いのが魅力だ。

迷ったときは価格がこなれた64ギガが一番

容量によって、どれぐらいの量のデータを書き込めるかを示したのが以下の表だ。8ギガや16ギガの製品は低価格で購入しやすいが、フルHD動画で約1~2.5時間、4K動画だとたった10~20分程度しか保存できず、動画の記録には適さない。とはいえ、写真や音楽を保存するなら十分な容量だ。現在、SDカードとマイクロSDカードで、1ギガ当たり単価が一番安いのは64ギガの製品。64ギガなら、どの用途でもそれなりに保存できるので、迷ったら64ギガを選びたい。

SDカードやマイクロSDカードに保存できるデータ量を例示した。1000円以下で購入できる容量64ギガの汎用タイプでも、フルHD 動画を約10時間、写真なら1万枚近くも記録できる

[日経PC21 2019年5月号掲載記事を再構成]

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