竹内愛紗、連ドラ初ヒロイン 現場が明るくなる17歳
10代~20代を中心に支持を集め、2019年1月25日に公開されて3週目で興行収入12億円を突破するヒットとなった堤幸彦監督の映画『十二人の死にたい子どもたち』。オーディションで選ばれ12人の主要キャストの中で最年少の「12番・ユキ」役で出演したのが、17歳の新鋭・竹内愛紗だ。
「あまりしゃべらない役なので、だからこそ他の人の話を聞いているときの表情を常に同じではなく変えていきました。映画を2回目に見た人が、だから、あのときそういう顔をしていたんだなと気が付くところもあるはずです」
役の影響で表情が豊かに
3月18日に配信スタートしたFOD(フジテレビオンデマンド)オリジナルドラマ『高嶺と花』では、10歳年上の御曹司とお見合いをするヒロインの女子高生・花を演じ、連ドラ初ヒロイン。『十二人の死にたい子どもたち』と対照的な明るい等身大の役だが、「普段の私はこっちに近いです。現場が明るくなる、とスタッフさんによく言われます」と話す。
「元気で表情がコロコロ変わる花ちゃんを演じてから、学校に行くと友達が"表情が豊かになったね"って。例えば、"嫌だ"って言うときもいろんな"嫌だ"の気持ちがあると思うので、表情を変えて工夫しました。初めてのコメディでしたが、撮影が進むにつれてテンポをつかめた感覚があって、その日のセリフを練習していると頭の中に、自然と映像が浮かんでくるようになりました」
16年に地元でスカウトされた竹内は、17年に所属事務所の先輩でもある桐谷美玲と共演したCMでデビュー。
「私の地元の福島県は、震災の被害でまだ心に傷を負っている方も多いと思うので、みなさんを照らして元気を与える、太陽が昇る直前のオレンジ色のようなオーラを持つ女優さんになりたいです」
透明な存在感の愛らしさと同時に、深みと重さがある個性的な役柄にもハマる神秘性を秘める。多彩な役を演じる次世代女優シーンの台風の目に浮上しそうだ。
(ライター 高倉文紀)
[日経エンタテインメント! 2019年4月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。