挨拶・手土産にピッタリ マカロンベスト10

NIKKEIプラス1

ピンクや緑、黄色など色鮮やかなマカロン。
新生活のあいさつや手土産にぴったりだ。
3000円前後の詰め合わせを、専門家が選んだ。

進化続けるパリ風マカロン

日本で多くの人がマカロンと呼ぶのは、アーモンド粉に卵白と砂糖を泡立てたメレンゲを混ぜて焼き、その生地にクリームを挟んだもの。正式にはマカロン・パリジャン(パリ風マカロン)という。実は、フランス各地に素朴な焼き菓子風のマカロンがある。4位に入ったラデュレが2枚の生地にクリームやジャムを挟むマカロンを考案したのが始まりという。

パリ風は多様な味が生まれ、洗練したお菓子に進化している。1位のピエール・エルメ・パリは1998年に世界1号店を日本に開き、マカロン人気を広めた店の一つ。今回、他にもフランスの有名店や、現地で修業した日本のパティシエの店がランキング上位に並んだ。並木麻輝子さんは「湿気の多い日本で、さっくりとした生地のおいしいマカロンを作るのは研究と技術が行き届いている証し」と説明する。クリームの中に果物を固めたゼリーを入れたり、生地をマーブル模様にしたり。「工夫を凝らしたマカロンが増えてきた」という。2色の生地でクリームを挟むタイプも。詰め合わせはカラフルなマカロンを引き立てる箱にも趣向が凝らされている。今回は贈り物として税込み3240円までの詰め合わせを対象としたが、店によっては数量を調整した注文に応じてくれる。

1位 ピエール・エルメ・パリ
(東京都渋谷区)1160ポイント
スミレ風味と濃厚ピスタチオ

世界的な有名パティシエ、ピエール・エルメ氏が得意とするマカロン。クリームを挟む生地「マカロンコック」を2色使いにしたり、キャビアなどの食材を使ったりと、約150のレシピがある。今回は一推しのカシスとホワイトチョコレートを組み合わせた「アンヴィ」と、ピスタチオ味を選考した。紫とベージュの2色のコックで、カシスとスミレ風味のホワイトチョコレートのガナッシュを挟んだアンヴィは「ほんのりスミレ風味が春らしく、大人の味。ピスタチオは濃厚で香りもしっかり」(西祐子さん)。

クリームがたっぷり入った、ころんとした形が特長だ。コックは外側はサクサク、中はしっとりとした食感。「厚みがしっかりありながら口溶けが良く、後からふんわりとアーモンドの香りが漂い、絶好のバランス」(糸田麻里子さん)。

フランス人イラストレーターによる、パリの名所やエルメ氏の絵をあしらった缶は数量限定。青山店や大丸東京店などで扱うほか、オンラインショップで販売する。「食べ終わった後も使いたくなる、かわいい缶」(スイーツなかのさん)、「ギフトにぴったり」(瀬戸理恵子さん)とパッケージも好評だった。

(1)2916円(2)「アンコントゥルナーブル パリ」ピスタチオ、ジャスミン、キャラメルなど7個(3)https://www.pierreherme.co.jp/product/

2位 アカシエ
(さいたま市)1110ポイント
ふんわり軽く繊細な口溶け

フランスで修業した興野燈さんが営む人気洋菓子店。通常直径3.5~4.5センチメートルのマカロンが多いなか、同店のは約5.5センチと大ぶり。1個食べるうちに味の変化が楽しめる。

例えば、選考したパッションフルーツとバナナを合わせた「パッション・バナーヌ」と、ピスタチオ味に洋酒漬けサワーチェリーを効かせた「ピスターシュ・グリオット」。「ピスタチオのコクのあるバタークリームにチェリーの酸味が好ましい。素材の味がしっかりと感じられる」(平岩理緒さん)。ふんわりと軽く、歯切れのよい食感を重視し、生地は卵白に砂糖を加えて泡立てるフレンチメレンゲにこだわる。「繊細な口溶けの生地とこだわりを感じるクリームが良い」(鈴木兼介さん)

鮮やかな色が透けて見えるパッケージ。「丁寧に割れないように個包装され、配るときも重宝する」(下井美奈子さん)。

(1)1944円(2)ラズベリー、塩キャラメル、チョコレートなど6個(3)https://shop.cake-cake.net/acacier/index.phtml

2位のアカシエ(手前)と3位のRyoura
3位 リョウラ
(東京都世田谷区)1060ポイント
果肉ジャムがアクセント

フランスで修業した後、日本のピエール・エルメの店でシェフを務めたパティシエ、菅又亮輔さんが2015年に開いた洋菓子店。クリームの中にアクセントになる果肉やジャムを忍ばせ、はっきりとした味わいのマカロンを作る。ピスタチオと紅茶とカシスの「テ・カシス」が自慢の1品。「ピスタチオクリームの中心にサワーチェリーが入り、食感も風味も楽しく、食べ飽きない」(並木麻輝子さん)。「紅茶の香りがとても良く、カシスの酸味と相性が良い」(秋山敏信さん)

「フルーツの華やかさを生かすように作っているので、香りの良い紅茶と合わせるのがお薦め」と菅又さん。マカロンを仕込む直前にアーモンドをひいて粉にすることで、生地が香ばしい仕上がりになるという。季節によって味を変えながら、常時10種類のマカロンを用意している。

(1)2950円(2)ラズベリーやチョコレート、レモンなど10個(3)https://www.facebook.com/ryoura2015

4位 ラデュレ
(東京都港区)850ポイント
パリの老舗、伝統の製法を守る

1862年にパリで創業した老舗菓子店。20世紀半ばに、現在の形のマカロンを考案した。今も当時の製法を守っているという。ピスタチオ味と、ジャスミンの香りを含んだ桃のジャムを挟んだ新作「プランタン・ぺッシュ・ジャスマン」を選考。「サクッ、ホロッとしたマカロンから広がるアーモンドの香りが豊か」(瀬戸さん)。新作のほうはピンクとグリーンの2色で「果実味の食感もあり、見て食べて春を感じる」(西さん)。

選考した箱の「レグレット・ナポレオン・ローズ・ボンボン」は店頭での取り扱いのみ。「美しくかれんなデザインで自分へのご褒美にもプレゼントにもぴったり」(下園さん)。中に入れるマカロンは好きな味を選べる。

(1)2516円(2)新作やピスタチオ味など6個(3)https://www.laduree.jp/boutique/

(手前から)4位のラデュレ、5位のラ・ヴィエイユ・フランスと6位のジャン・ポール・エヴァン
5位 ラ・ヴィエイユ・フランス
(東京都世田谷区)780ポイント
パレットのようなパッケージ

フランス伝統菓子にこだわる木村成克パティシエの店。選考会では「ショコラ」が高評価だった。「しっかりとした甘い味なのに、くどさを感じない上品な甘さのチョコレート」(山本諭さん)。自慢の「アブリコ・オ・テ」は紅茶とアンズの組み合わせ。「それぞれに個性があり、力強い味わい。口の中でほろほろ崩れる生地は、甘さとアーモンドのうまみがあり、フランス菓子らしさを感じる」(下園さん)。香り高いスペイン産アーモンドを使っている。

マカロンの味が一目で分かるパッケージは、「パレットのようで、プレゼントに使いたい」(並木さん)。

(1)2450円(2)コーヒーやラズベリー、パッションフルーツなど10個(3)http://www.lavieillefrance.jp/menu.html(FAX注文書をダウンロード)