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IMFラガルド氏、経済再生は女性エンパワーメントで

日経ARIA

2019/4/11

■税制や社会保障の改革を通じ、男女の賃金格差を無くすことがカギ

まず政策面での障壁を取り除かなければいけません。それに加えて、女性に限らず子育て世代が利用できるリーズナブルな価格の保育施設や介護施設を増やす努力が必要です。これは予算を用意するだけではありません。安倍晋三首相のもとで予算は強化されましたが、予算以外の障壁も取り除いていかねばなりません。これが1点目です。

2点目に税制や社会保障の改革です。女性の意欲を失いやすくし、男女の賃金格差を生み出す不利な条件を無くすことです。

3点目は、コーポレートガバナンスの改革を通じた過剰残業への対策を実行することです。この改革は既に始まっており、安倍首相も積極的に取り組まれていると理解しています。

「税制や社会保障改革で、男女の賃金格差を生んでいる不利な条件を無くすことが日本において重要な課題」(IMFラガルド専務理事)(c)IMF、日経xwoman編集

しかしこうした政策が成功するには女性のエンパワーメントが文化の一部として根付き、働く女性に対する人々の姿勢にも浸透しなければなりません。経済活動に参加する女性たちは、社会共通の利益のために優れた才能を発揮しているのですから。

そのためには社会・文化の障壁も取り払わないといけません。

男性も男女平等のために力を合わせ、見識を共有し、喜びも苦労も分かち合い、お互いの才能を存分に発揮できるように刺激し合うべきです。

■若者が住みやすい世界、子供たちに育ってほしい世界へ

最後に一つ私自身の経験から具体的な改善策をお伝えします。

あらゆる会社で会議を午後6時以降に開くことをやめましょう。そうすれば、親は子供の世話をし、家で時間を過ごすことができます。

良いワークライフバランスを持つことは母親や父親、すべての親の生産性向上につながります。

このような世界こそが、若者の多くが住みたいと思い、子供たちにも育ってほしいと思う世界ではないでしょうか。

(次ページに英語の原文を掲載)

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