スーツとタイを同系色で揃えるのは間違いないテクだが、ややありがち。そこから半歩先のお洒落を楽しみたい人に推奨したいのが、シャツの色まで含めてVゾーンをワンカラーで揃えてしまう技だ。
【 解説者 】
武内雅英さん スタイリスト
旬を巧みに咀嚼したスタイリングにより各誌で大活躍。とくにドレス系に強く、本誌スーツ特集では毎回ご意見番的な役割も担う。
■BROWN COLOR
洒脱な茶チェックスーツもすべてが同系色ならシック
第三の定番色として注目されるブラウンスーツ。「スーツとタイは同系色ですが、シャツが白だとタイの赤みが強調されます。このように淡い茶のシャツで馴染ませるとよりシックでしょう。アーシーカラーのトレンドにも合致したコーデです」(武内さん)
[ 色のプロに聞いた ]
今井志保子さん カラープロデューサー
独自のパーソナルカラー理論で雑誌、TV、新聞、イベントなど多方面で活躍。『男の価値は「色」で決まる!』など著書も多数。
ワンカラーVゾーンが与える印象とは?
「ワンカラーVゾーンは落ち着いた大人を演出できるだけでなく、胸元が1つの面に見えるためアピールしたい個性を強く打ち出せるというのもメリット。色彩心理効果でいえば、茶は“堅実、寛容、温厚”、紺は“冷静、聡明、誠実”、グレーは“謙虚、控えめ、保守的”な印象をもたらします。これを踏まえ、その日の仕事や会う相手に合わせて戦略的にコーディネートしてもいいでしょう」(今井さん)