
夜も明けきらぬ日曜の早朝、東京・代官山の道路脇に車が列をなしています。しかも並んでいる車両は全て高級車のメルセデス・ベンツ。いったい何が始まるというのでしょうか…。
午前6時30分、車が次々と移動を始めました。彼らが行きついた先は「蔦屋書店駐車場」。集まった車両はざっと50台ほど。
実は、代官山・蔦屋書店が主催する「モーニングクルーズ」というイベントです。自動車に関するひとつのテーマに沿って、毎月第2日曜日の早朝にクルマ好きの人々が集い、親睦を深めているのです。開催に関する情報はフェイスブックで告知され、誰でも自由に参加することができます。
今回のテーマは、1985年から1995年まで販売された「メルセデス・ベンツ初代Eクラス」。会場のいたるところに人の輪が生まれ、現在では入手困難な修理パーツの譲り合いや情報交換など、まさに老若男女クルマ好きならではの笑顔があふれています。
第1回から7年続いているこのイベント。これまで、特定車両以外にも生産国や車体の色、あるいはエンジン型式など、毎月趣向を凝らした様々なテーマで自動車ファンを魅了してきました。
なぜ書店が自動車イベントを手掛けるのでしょうか? 代官山蔦屋書店の清野龍太さんは「ここに来ていただいて書店を知ってもらう。あとは本を見てもらう。イベントを含めて車に対するライフスタイルを提案して、どうやって利益をだしていくか」と話します。蔦屋書店としては、こうしたイベントを通して本に興味を持ってもらいたいそうです。
この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年2月22日放送)の内容を配信用に再構成したものです。(C)テレビ東京
[PlusParavi(プラスパラビ) 2019年3月26日付記事を再構成]