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受験は考える力と教養で 千葉高、ゼミで育む自主自律 千葉県立千葉高校の佐藤宰校長に聞く

2019/4/7

千葉県立千葉高校の佐藤宰校長

千葉県立千葉高校(千葉市)は、東京大学に毎年20~30人前後の卒業生を送り込むなど県内トップレベルの進学校だ。ただ、教育方針として掲げる「重厚な教養主義」と「自主・自律」の考え方を背景に、大学選びでは生徒の意思を尊重し、受験対策に絞った特別なカリキュラムも組んでいないという。そんな同校が大学受験で実績を残し続けているのはなぜか。佐藤宰校長に聞いた。

■付属中、08年に開校

千葉高校・中学の正門。高校の表示板は長い歴史を感じさせる

千葉高の校舎は、一膳坂という坂を上った緑豊かな高台にある。一膳坂という名には「朝ごはんをしっかり食べないと上れないほど険しい」という由来があるという。校内には、1927年に建てられ、今も使っている講堂をはじめ、歴史を感じさせる校舎が立ち並ぶ。学校の創立は1878年(明治11年)だ。

その千葉高は2008年、大きな転機を迎えた。県の学校改革の一環として同じ敷地に付属の千葉中学が開校したのだ。高校の1学年の定員320人のうち、4分の1にあたる80人が千葉中からの内部進学者。千葉高では内部進学者を「内進生」、高校受験を経てきた生徒を「外進生」と呼んでいる。

千葉は東京への交通の便がよいことから、都内の進学校に進む子どもが少なくない。県内でも私立の進学校の台頭が目覚ましい。このため千葉中の設立を大学受験対策と見る向きもあった。

だが、千葉中の校長も兼ねる佐藤氏は、「付属中学は受験に特化するためにつくられたわけではない」ときっぱり言う。実際、中高一貫の進学校のように中学で高校の学習内容を先取りするといったことは一切していない。千葉中出身者は、高校では各クラスに均等に振り分けられ、受験組と席を並べて同じ授業を受ける。「高校時代の成績も受験する大学も、内進生と外進生で特に違いはない」(佐藤氏)

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