もはや大学に遊ぶ暇はない 親の知らない学生事情

石渡嶺司 大学ジャーナリスト

石渡嶺司 大学ジャーナリスト

■親の想像以上に多彩な教養科目

写真はイメージ=PIXTA

また、親世代の想像以上に多彩とな授業が展開されているのが、教養科目です。

例えば、3月に古舘伊知郎さんが母校の立教大学で客員教授に就任しました。春学期の科目「現代社会における言葉の意味」を担当し、通期の講義(全14回)を担当します。立教大では秋学期科目で「立教OBOGの『社長の履歴書』」があります。同科目は峰岸真澄(リクルートホールディングス社長)、井田純一郎(サンヨー食品社長)など同大OBOGの社長がリレー式に講義をする、というものです。

明治大学では「地方自治体の仕事と労働組合」を開講。科目名にある通り、労働組合の自治労による寄付講座です。地方自治体や公立病院などの現役職員(かつ労働組合員)が講義をします。

山形大学は「Jリーグと地域社会(山形から考える)」を開きます。地元のJリーグチームであるモンテディオ山形が関わる講義です。講義だけでなく、職員とのグループワークもあります。

こうした教養科目は上に挙げた3大学だけではありません。中規模以上の大学であれば、教養科目を多彩にしているのが現状です。

さらに自校に希望する教養科目がなくても大丈夫。都市部を中心に、近隣大学と提携する大学コンソーシアムがあります。立教大学だと早稲田大学、学習院大学、学習院女子大学、日本女子大学とf‐Campusを形成。立教大生は他の4校の単位を履修することができます。

京都には大学コンソーシアム京都、大阪には大学コンソーシアム大阪があり、それぞれ加盟校の学生は他の加盟校の単位を履修することも可能。このように大学の講義は親世代が想定している以上に変化しています。新入生はどんな科目があるか、宝探しのような気分で履修登録を進めてみてください。

石渡嶺司(いしわたり・れいじ)
1975年札幌市生まれ。東洋大学社会学部卒。2003年から大学ジャーナリストとして活動開始。当初は大学・教育関連の書籍・記事だけだったが、出入りしていた週刊誌編集部から「就活もやれ」と言われて、それが10年以上続くのだから人生わからない。著書に『キレイゴトぬきの就活論』(新潮新書)、『女子学生はなぜ就活で騙されるのか』(朝日新書)など多数。
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