1万円台の完全無線イヤホン 新興ブランドも音侮れず「年の差30」最新AV機器探訪

横尾 2018年12月に発売された機種で、「カナルワークス」というライブなどで使うカスタムIEMメーカーが監修しています。

小沼 カスタムIEMメーカーってなんでしょう?

小原 以前に取材したFitEar(記事「高音質で耳にも優しい オーダーメードイヤホンを作る」参照)のように、耳型を採取してオーダーメードのイヤホンを作るメーカーですね。IEMは「インイヤーモニター」の頭文字を取ったものです。

横尾 そのため、どんな人の耳にもフィットしやすくなっているのがポイント。音は中低音がソリッドで聴きやすく、連続再生時間も9時間と長いのも特徴です。

小沼 僕と小原さんは事前に3機種を聞き比べていますが、小原さんは使ってみていかがでした?

小原 ペアリングが少し途切れやすいと感じましたが、音は3機種の中で最も好みでした。S/N比(信号内の雑音の比率)がとても良いし、トーンがややソリッドですが、全体的に整っていました。クラシックやジャズ、ポップス、ロックなど、どんな楽曲を聴いても心地よく聴くことができましたね。

小沼 中低音の聴きやすさは感じましたが、僕の試聴環境だと長時間聴いていると少し疲れそうだなと感じました。イヤホン本体での再生・停止の操作が、ボタンを押してから一拍空くのも残念。でも装着時のフィット感やケースのサイズが小さいのは魅力的でした。

横尾 「Sound Air TW-7000」は若い男性に人気で、男性ボーカルのポップスが心地よく聴けます。あとは、本体のみの操作で外音取り込み機能が使えるのが便利です。

小沼 外音取り込み機能は便利ですね。他のメーカーでアプリを使って外音取り込み機能が使えるものがありましたが、それだととっさの対応が難しい。コンビニの会計時や、電車のアナウンスを聴きたい時に便利です。

小原 完全ワイヤレスは頻繁に外すとそれだけ落とす危険も高くなりますからね。

AVIOT「TE-D01b」/ケースを使えば81時間

AVIOT「TE-D01b」。ケースはたばこの箱ほどの大きさで、カラーは写真のネイビーのほかブラックとガンメタルの3色展開
装着時。音楽再生中はボタン部分の周辺が光る

横尾 続いてAVIOT「TE-D01b」。日本のオーディオのエキスパートが、様々なジャンルの楽曲を1000曲以上聴き込んでチューニングをしたというイヤホンです。中低音がしっかりしていて、高域がフラットに伸びる、オールジャンルで聴きやすい音になっています。

小沼 低音がしっかり出ていて、迫力のある音でした。高音も細かな音までしっかり表現してくれて、聴いていて楽しかったですね。

小原 私は低域が盛りすぎに感じたかな。クラシックやジャズを聴くには、やや低域過多。でもロックやEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が好きな方には良いのではないでしょうか。ペアリングは安定していたと思います。

横尾 中低音がしっかりしているので、ボーカルがくっきり聞こえます。イヤホン本体が小さくて軽いこと、再生時間が9時間、ケース併用で81時間と長いのも特徴ですね。

小原 81時間はすごいですね! ケースが大きいなと思ったけど、それだけのバッテリーがあるなら納得です。

小沼 ケースは大きいですが、薄型なのでポケットに入れてもそこまで気になりませんよね。ケースの大きさにはうるさい僕ですが、これはアリだと思いました。

NUARL「NT01AX-BG HDSS」/音を立体的に

NUARL「NT01AX-BG HDSS」。ケースの形状は立方体に近い
メタリックな質感はさりげなく存在感を放つ

横尾 最後がNUARL「NT01AX-BG HDSS」。「HDSS(High Definition Sound Standard)」という、音が立体的に聴こえる技術を採用した機種です。中高域が透き通った音で、女性ボーカルや管楽器の音をきれいに表現してくれます。

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