金・銀・プラチナ いま買うならどれ?

金価格は米の金融政策や地政学リスクに反応しやすい(都内の地金商)
金価格は米の金融政策や地政学リスクに反応しやすい(都内の地金商)

金やプラチナ(白金)、銀といった貴金属投資の選択肢が広がっている。上場投資信託(ETF)や積み立てサービス、現物など投資商品が増え、金額や売買のタイミングを選びやすくなった。貴金属といっても商品ごとの性質は様々で、値動きも違う。特性や投資のポイントをまとめた。

「無国籍通貨」の性格

貴金属で個人投資家に最もなじみが深いのは金だ。現物の価値が変わりにくく、古くから貨幣として使われた。現代でも「無国籍通貨」としての性格を持ち、基軸通貨のドルの代替として投資される傾向がある。価格はドルと逆の方向に動くことが一般的だ。

米国の金融政策が金の値動きを大きく左右する。金は利息がつかない。利上げ政策の場合、債券や預金といった利息がつく金融商品の魅力が高まる。半面、金の投資妙味は落ち売り材料になる。利下げ局面はこの逆で、利息が減る金融商品に比べ金の投資人気が高まり買われやすくなる。

危機時の受け皿に

ドル安も金価格を大きく押し上げる。例えば2011年、一部格付け機関が米国債の格付けを引き下げた。基軸通貨ドルへの信用が下がりドル安が進行。代替投資先としてマネーは金に流入し、史上最高値を付けた。

経済や政治の混乱リスクが高まると、株や為替から資金が逃避する受け皿とみなされる。15年の欧州ソブリン危機の際も金にマネーが集まり、国際価格は半年間で1割近く上昇した。

金以外の貴金属で有名なのはプラチナと銀だ。通貨としての特性が強い金と対照的に、プラチナは自動車の排ガス触媒用といった工業用需要が6割を占める。

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