勝負の世界を優雅に演出 時計×スポーツコラボ花盛り

2019/4/6

エレガントさを備える競技の支援で長い歴史を誇るのがロンジンだ。馬術競技のスポンサー歴は140年以上。2014年から国際GIレース、ジャパンカップのオフィシャルパートナーとなった。昨年11月の第38回大会でも、新記録で優勝したアーモンドアイとクリストフ・ルメール騎手とともに、ロンジンのロゴも世界に発信された。

■ファン開拓へ提携競技探る

スポンサーとして数々のイベントも開催。特別な顧客をレースに招き、東京競馬場で最もエレガントな女性と男性にロンジンエレガンス賞を贈呈した。ブランドアンバサダーである体操の内村航平さんも参加。ロンジン社長のウォルター・フォン・カネルさんは「馬術や体操など紳士淑女が集うエレガントなスポーツに関わることで、ラグジュアリーブランドを浸透させる効果がある」と話す。

ロンジンは2018年11月のジャパンカップでレース中にディナーパーティーを開催した

スポーツへの協賛で知名度を高めた成功例の代表格が、時計ブランドとして初めてサッカー界と提携したウブロだ。06年にスイス代表のスポンサーとなり、10年から国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップのオフィシャルタイムキーパーを務める。15年には日本代表との契約がスタートした。

18年のW杯ロシア大会では時計型のレフェリーボードに加えて、全審判が着用するスマートウオッチを採用。これに合わせて発売された世界限定のスマートウオッチは即完売した。日本モデルも好評だ。

ウブロの参入は庶民的スポーツのサッカーにラグジュアリーなイメージを移植したと言われる。一方、サッカーはウブロの知名度を世界で一気に高める触媒となった。「スポーツはブランドの認知度を飛躍的に向上させる力を持つ」(ウブロを展開するLVMHウォッチ・ジュエリージャパン)。近年は野球にも力をいれ、新たなファン層獲得を狙っている。

ラグビーワールドカップや東京五輪などスポーツイベントへの注目度が高まる日本。時計ブランドのビジネスチャンスはまだまだ広がりそうだ。

(編集委員 松本和佳)

[日本経済新聞夕刊2019年3月30日付]

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