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自動車のエコカー減税が縮小 買い時はどうなる?

2019/4/2

写真はイメージ=PIXTA

車の購入を考えています。10月に消費増税が予定されているので、購入時期が気になります。自動車関連税制がどのように変わるのか、教えてください。

◇  ◇  ◇

自動車を所有すると負担する税金には主に、自動車税、自動車取得税、自動車重量税がある。

自動車税は毎年4月1日時点の所有者にかかり、自動車の排気量に応じて税額が決まる。1000cc以下は年額2万9500円、1000cc超からは500cc刻みで税額が上昇し、最も高いのは6000cc超の11万1000円となる。

自動車取得税は購入時にかかる。取得価格の3%(軽自動車は2%)だ。自動車重量税は購入時と車検時にかかり、車両の重さに応じた税額(軽自動車は定額)が徴収される。

取得税と重量税には「エコカー減税」といって、環境性能の高い車について税額を軽減する措置がある。このエコカー減税が4月から、一部縮小する。

まず、取得税からみてみよう。3月末までは、2020年度燃費基準を10%以上、上回る車は40%の減税が適用されているが、4月からは減税率が25%に縮小する。同燃費基準を40%以上上回る車や電気自動車、プラグインハイブリッド車などは引き続き非課税で変わらない。

重量税にエコカー減税が適用されるのは、取得時と取得と同時に行う車検のときだ(電気自動車などの新車は3年後の車検時も減税対象)。重量税のエコカー減税は21年4月まで延長された。ただし、5月から減税率が変わり、20年度燃費基準を10%以上上回る車は、減税率が50%から25%に縮小する。

今年は10月の消費税率引き上げに伴い、自動車税の体系が大きく変わる。

まず、取得税が廃止され、「自動車税環境性能割」ができる。環境性能割はエコカー減税の代わりに、車の環境性能に応じて取得価格の0~3%の税率をかける。ただし、19年10月から20年9月末までに取得すれば税率が1%軽減される。

例えば20年度燃費基準を達成するなら1%。従来のエコカー減税だと取得税は2.4%なので、1.4%分軽くなる計算だが、消費税率が2%上がれば軽減効果は消える。

自動車税は「自動車税種別割」に名称変更され、税額は排気量1000cc以下なら年額2万5000円。今より4500円安くなるので、この車を10年間乗り続けると、計4万5000円の節税になる。一方、車の取得価格が200万円の場合、消費税率が2%上がると4万円の負担増だ。

自動車販売店の関係者は、「排気量が小さく環境性能の高い低価格車なら、消費増税後の購入を検討してもいい」と話している。

[日本経済新聞朝刊2019年3月30日付]

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