大学生向けクレカ 特典は多彩だけど卒業後に注意ポイント賢者への道(107)

NIKKEIプラス1

写真はイメージ=PIXTA
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大学生くらいの年齢でクレジットカードをつくる人が年々増えています。22歳以下の契約者数は2017年末で388万人(日本クレジット協会)と3年前に比べて3割増えています。海外旅行などで使う学生が多いそうで、学生向けに特化したクレカも数多く発行されています。特典が上乗せされるケースがありますが注意点もあります。大学生を持つ親も知っておいてよいでしょう。

クレジットカードに契約できるのは一般に18歳以上です。未成年は親の同意が必要ですが、20歳以上になれば同意なしで契約可能です。学生に特化したクレカは月々のショッピング枠が10万円などと低く設定されています。審査時に収入を問わないのが通常です。年会費はかからず、ポイント還元などの特典は一般向けカードを上回ります。

例えばJALカードnaviはたまったマイルを無料航空券に交換する際のレートが一般向けよりかなり有利です。マイルの有効期限(通常3年)を定めないという特典もあります。学生用ライフカードは海外での利用時に5%がキャッシュバックされ、ポイントの有効期限は最大5年です。

大学と提携して在学生や卒業生向けにその大学ブランドのクレカを発行する例も少なくありません。利用金額に応じ、カード会社は一定額を大学へ寄付する仕組みが一般的です。大学のグッズや施設の割引などが付帯する場合もあります。

カード会社は契約者が卒業した後も自社クレカの利用を続けてほしいと考えます。ただし、社会人になれば学生専用の特典はなくなり一般扱いとなり、年会費は有料になることがある点は覚えておきましょう。クレカの中には、学生用とはうたっていないものの学生が契約できるものもあります。長年使うことも考えながら選ぶことも大切です。

菊地崇仁
北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2019年3月30日付]

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