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漫才コンビEXIT チャラ男キャラのしゃべくりで脚光

2019/4/7

「ネオパリピ系漫才師」(パリピはパーティーピープルの略称)を自称し、チャラ男キャラのしゃべくり漫才を繰り広げるEXIT(イグジット)。2017年12月に結成したばかりだが、昨年11月には450席を超えるルミネtheよしもとで単独ライブを成功。今年1月には子ども向けバラエティー番組『おはスタ』(テレビ東京系)にレギュラー入りするなど勢いに乗っている。

りんたろー。(写真左)1986年3月生、静岡県出身。兼近大樹(右)91年5月生、北海道出身。『おはスタ』(テレビ東京系)にレギュラー出演中。配信シングル『NO MORE 恋泥棒』『ネオチャラ』がiTunesなどで配信中。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属

急浮上のきっかけは、昨年7月に出演した『ゴッドタン』(テレビ東京系)の企画「この若手知ってんのか!?」。「今のバラエティーで売れそうな若手芸人」部門の1位として登場し、チャラいワードをふんだんに取り入れたネタでスタジオを沸かせた。

芸風からは意外なほど、漫才の基礎がしっかりしていることをレギュラー陣にイジられて慌てる様子も笑いを誘い、同番組には9月にも出演。その回では兼近がベビーシッターのアルバイトをしていることなどが明かされ、見た目とのギャップからさらに大きな話題となった。

2人は「『ゴッドタン』のおかげでツイッターのフォロワーも増えたし、レギュラーも決まりました」と感謝する。

お笑い芸人を志したきっかけは、「かつてはサッカー選手を目指していましたが、大学4年のプロテストの時期にケガをして、半ば投げやりな気持ちでNSC(吉本総合芸能学院)に入りました」(りんたろー。)。

「僕は中卒で『いと頭悪し』(チャラい言葉に古い言葉を交ぜる得意ネタ)なんですが(笑)、20歳のときに人生で初めて読んだ本がピースの又吉(直樹)さんのエッセー集『第2図書係補佐』だったんです。それで又吉さんへの憧れが高まって」(兼近)と、根っからのお笑い好きというわけではなかった。しかし、それぞれ最初に組んだコンビで経験を積み、お笑いファンを中心に知られる存在になっていった。

ところが、2人とも相方の不祥事が原因でコンビが解散。活動休止の憂き目にあったが、「ピンでチャラ漫談をやっていたときに兼近から声をかけられて」(りんたろー。)試しに組むことに。当初は「M-1グランプリ」に出るための即席コンビだったが、共に「これまでにない手応えを感じた」という。

テレビ出演も徐々に増えてきた現状を、兼近は「1年間で夢が全部かなって、バイトができないくらい忙しい」と明かす。りんたろー。は「前のコンビが解散したときに仕事がゼロになった喪失感や、何の目標も持てないつらさを経験しているので、どんな仕事でもありがたい」と語る。

今後のことを聞くと、兼近は「今はいろんなコンテンツがあふれているので、何でもやる芸人として全部に携わっていきたいです」と息巻く。りんたろー。は将来的な目標として「EXITフェスです、デカい箱で(笑)。お笑いと音楽の大規模なイベントができたら最高ですね」と挙げた。

昨年11、12月には立て続けにシングル楽曲を配信リリース。2人は「話を聞いたときはドッキリかと思ったけど、新しいことに取り組めるのは楽しい」と語った。音楽方面も含め、2人の動向に要注目だ。

(日経エンタテインメント!3月号の記事を再構成 文/遠藤敏文 写真/中村嘉昭)

[日経MJ2019年3月29日付]

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