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フード・フラッシュ

甘口カレー風味・四川麻婆、時短でおいしい食品が続々 2019年上半期食品ブレイク予測(上)

日経トレンディ

2019/4/18

バイヤーズグランプリ「加工食品部門」の入賞商品

■業界初「甘口」のカレーパウダー調味料で子供の食欲増進

「味付カレーパウダー バーモントカレー味」(ハウス食品)。バーモントブランドを前面に出したボトルが特徴

ハウス食品が昨年新設した新領域開発部から、子育て中の働く女性をターゲットに発売されたのが、業界初の甘口カレーパウダー「味付カレーパウダー バーモントカレー味」だ。独自調査から、小さい子供を抱えて働く多忙な母親は、夕食でハンバーグなどの定番メニューの他に、残り物食材で作った「名もない料理」を出していることが判明。「ただし、独自の味付けで作るため、子供が食べてくれないのが悩みの種だった」(ハウス食品)。

ペーストではなく顆粒(かりゅう)パウダーのため、量を調整しやすい。女性の手でも握りやすい細身のボトル。塩やコショウの感覚で片手でもラクに振り出せるのが利点。
1本で味が決まる簡便さも魅力だ

そこで思い立ったのが、子供が好きな甘口カレーの顆粒(かりゅう)パウダーでの調理。既存のカレーパウダーはすべて大人向けの辛口タイプで、甘口は皆無だった。本品にはカレーパウダーに加え、塩や砂糖、チキンエキスなどを配合。この1本で甘口のバーモントカレー味が決まるよう調整した。加えて、母親層から信頼が厚いバーモントブランドを前面に出して訴求。ルウ、レトルトに続く、振りかける「第3のカレー」として普及を狙う。

■冷凍食品で待望の焼き小籠包が登場

「大阪王将 羽根つき焼き小籠包(イートアンド)」

外食では行列店も珍しくないほど人気の焼き小籠包。スーパーの冷凍食品棚では見かけない現状に目を付け、ギョーザに次ぐ第2の「羽根つきシリーズ」として、イートアンドが発売したのが、水も油も使わずフライパンで焼くだけで作れる「大阪王将 羽根つき焼き小籠包」だ。

小籠包は皮の中に封じ込められたスープが最大の魅力。だがフライパンで焼くと、蒸す場合に比べて高温になるため、薄皮では破れやすいのが課題だった。そこで、厚めにしながらも、もっちりしなやかな皮を開発。スープを吸収しないように、練り具合も調整した。口に含むと、焼いた皮の香ばしさの中に、鶏がらをベースに紹興酒とオイスターソース、肉と野菜のあんのうまみが溶け出したたっぷりの濃厚スープが広がる小籠包に仕上げた。

フライパンに並べ、蓋をして焼くだけで簡単に羽根付き焼き小籠包が完成。失敗せず焼くには蓋の密閉がマスト
パリパリの羽根もしっかり作れた。皮は通常の冷凍小籠包よりもやや厚め。皮はもっちりとした食感で、濃厚なスープとあんを堪能できた

実際食べてみると、量の多さにスープが飛び出てしまったほど。仲間や家族で楽しめる娯楽性も、人気を集めそうな要因だ。

日本アクセス 春季フードコンベンション2019
「バイヤーズグランプリ」とは?

大手食品卸の日本アクセスが19年1月に開催した、東西会場で延べ1150社出展の大型展示商談会「フードコンベンション」の特別企画。光文社の生活情報誌「Mart」の読者会員が選ぶ「Mart新商品グランプリ」のプロ版で、エントリーした83の新商品を、スーパーやコンビニなど流通各社の食品バイヤーが投票。加工食品、チルド飲料、チルド食品、冷凍食品、アイス、嗜好飲料の6部門で得票数の多い順にランキングした。日本アクセス、流通専門誌「DIAMOND Chain Store」とのコラボ企画。

(ライター 高橋学、編集協力 堀田恵美、写真 中本浩平)

[日経トレンディ2019年4月号の記事を再構成]

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