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新入社員は大人のコミュ力磨こう 書店員おすすめ4冊

2019/3/29

三省堂書店有楽町店の岡崎史子さんのおすすめは『ロジカル・シンキング練習帳』と『発声と身体のレッスン』

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は、いつもと趣向を変えて、東京都心の書店で新入社員が読んでおくといいビジネス・経済書を選んでもらった。社会人デビューは生活習慣の変化から始まって心や体も戸惑うことが多い。そんなときそばにあると助けになるだろう4冊だ。

■メールで身につけるロジカルコミュニケーション

選本を依頼したのは、準定点観測書店として2~3カ月に一度訪れている2つの書店。新入社員にすすめたい本を2冊それぞれ選んでもらった。その一つ、三省堂書店有楽町店でビジネス書を担当する主任の岡崎史子さんがあげてくれたのは、2018年7月刊の照屋華子『ロジカル・シンキング練習帳』(東洋経済新報社)だ。「会社に入って一番苦労するのは上司や先輩との業務上のコミュニケーションの部分。そこがしっかりトレーニングできる」と推薦の弁を述べる。

書名に練習帳とある通り、練習してロジカルシンキングのスキルを身につける内容。それも身近なビジネスメールを使って、「こんな要素をこう整理して、こう並べる」という伝え方の「基本の型」を学ぶのだ。

著者は基本の型を作るには4つの技術が必要だという。その4つとは、(1)伝える前の準備の技術(2)思考を整理・構成する技術(3)構成を視覚化して表現する技術(4)日本語表現を好感度も含めて整える技術――だ。前の2つがロジカルシンキング、後の2つがロジカルライティングの技術で、「思考整理と表現の両方の基礎の技術をバランスよく持つことがロジカル・コミュニケーションにつながります」と著者はいう。

著者は有力コンサルティングファームのマッキンゼーでコンサルティングリポートの論理構成や日本語表現のアドバイスをする経験を積み、その後独立してロジカルコミュニケーションの研修やサポートを手がけるコミュニケーション・スペシャリストとして活動する。01年に刊行した『ロジカル・シンキング』(東洋経済新報社)は版を重ね、この分野の定番教科書としてロングセラーになっている。

第一人者がそのエッセンスを初心者向けにまとめているだけに、説明や構成がわかりやすい。基本の型を解説した1章では、伝わるメッセージにするための5つのチェックポイントを提示する。

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