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「プロ経営者」として、現在はRIZAPグループの取締役を務める松本晃氏

「プロ経営者」として、現在はRIZAPグループの取締役を務める松本晃氏

プロ経営者の松本晃氏は、伊藤忠商事から外資系のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)日本法人に転じて頭角を現し、その実績を買われて招かれたカルビーでも9年間で売上高を倍にするなど結果を出し続けてきました。2018年に入ったRIZAPグループでは、急速なM&A(合併・買収)による歪みを正すなど「松本マジック」健在の印象を持った人も多いでしょう。松本氏が自らのビジネスの軌跡を振り返るロングインタビュー、1回目は経営姿勢の根っこにある人生観を語ってくれました。

(2)お客が1番、社員が2番 給料上げる経営とJ&Jの教え >>

とにかく売りまくった 伊藤忠時代

京都大学の大学院を出て伊藤忠商事に入り、産業機械部門に配属されました。商社マンとして売れる物は何でも売りました。いわばガラクタ商売で、他人の物まで売れという会社でしたから(笑)。

最初の3年半は国内営業でした。パーキングタワーや船や自動車を売り、洗車機も、地元京都の銘菓「おたべ」製造用の機械も売りました。何でも手当たり次第、数え切れないぐらい売りましたが、社内では批判もありました。上司からは「お前はいったい何をやっているんだ」と。ところが、そう言いながら僕が稼いでくるのは喜んでいました。国内営業は結局、「何でもいいからとにかく売ってこい」の世界なのです。

次にやった海外営業では、フォークリフトを扱い、コンテナクレーンや石炭の積み出し設備などの港湾設備も手がけました。伊藤忠時代の最後の4、5年は農業機械でした。米国向けにクボタ、井関農機、三菱農機(現三菱マヒンドラ農機)、石川島芝浦機械(現IHIアグリテック)、富士ロビン(マキタの子会社となった後、同社が吸収合併)などの機械を手当たり次第手がけました。

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